概要
- ブロックチェーン技術スタートアップ アークポイント が開発したトスのミニアプリ 「国会議員グルメ地図」 は、トスが 「サービス運営方針違反」 を理由に、公開から1週間で停止したと伝えられた。
- この地図は、韓国中央選挙管理委員会の政治資金収入・支出報告書をもとに、食費領収書2万6457件 と 飲食店7550店 のデータをAIで分析し、上位 431店 を政治傾向別のグルメ店として分類したという。
- オ・テワンCEOは、トスに代わって 個人モバイルサイト を通じた再公開の可能性に言及した。AIでトスアプリを作る ノウハウと自信 を得たとし、誰でもAIを活用してアプリを作り、小遣いを稼ぐこともできる と強調した。
期間別予測トレンドレポート


「国会議員グルメ地図」アプリ停止
トスのミニアプリとして1週間前に公開
開発者「午後11時にトスからメッセージ」
トスは「サービス運営方針違反」と指摘
議員の食費領収書2万6457件を分析
「権力者がどこで食事するのか知りたかった」

国会議員の政治資金のうち食費の領収書をもとに作られた「国会議員グルメ地図」が突然、公開停止となった。サービス開始から1週間で打ち切られた。
5月16日、韓経ドットコム(Hankyung.com)の取材によると、ブロックチェーン技術スタートアップのアークポイントが開発した「国会議員グルメ地図」アプリは、公開から1週間で閉鎖措置を受けた。同アプリはアークポイントのオ・テワン最高経営責任者(CEO)が、トスのアプリ内でミニアプリとして公開した地図サービスだ。
トスは5月14日午後11時ごろ、オCEOに「国会議員グルメ地図」のサービス中断を通知したという。理由はサービス運営方針に違反したためだった。オCEOは前日のリメンバーコネクトで「昨夜午後11時、トスからメッセージが来た。国会議員グルメ地図アプリを公開してちょうど1週間だった」と明らかにした。
オCEOは、1日に数百人が訪れていたトスのミニアプリだったと振り返った。アプリの発想は単純だったといい、「韓国の最高権力者たちはどこで食事をしているのか」という疑問から始めたと説明した。公開されている国会議員の法人カード利用明細をAI(人工知能)で整理し、UX(ユーザー体験)を加えたという。
そのうえで「不正を告発しようというものではなく、ただ知りたかっただけだ」と語った。実際にはそれほど高額な店ばかりではなく、隠れた街の名店の方が多かったとも打ち明けた。
もっとも、オCEOは「トスの決定と方針は尊重する。個人的に心残りがあるだけだ」と述べた。利用者が増えるのを見て次のバージョンを準備していたが、公開先がなくなったと胸中を明かした。
あわせて「機会があれば、6月の選挙後に個人のモバイルサイトを作って再公開するのが唯一の代案だ」と話した。「得たものもある。ノウハウと自信だ」と強調した。
さらに「いまや誰でもAIを活用してアプリを作り、小遣いを稼ぐこともできる」と指摘した。アプリは削除されたが、AIでトスアプリを作るノウハウと自信はなお残っていると付け加えた。

オCEOは、コードを1行も書かずに「国会議員グルメ地図」アプリを作ったと説明した。トスアプリを作る基本プロンプトも共有し、「自分がやったのは何を作るかを正確に知り、AIが行き詰まれば方向を変えることだった」と語った。
「国会議員グルメ地図」は、韓国中央選挙管理委員会が公開した政治資金収入・支出報告書を活用して開発された。地図の開発には食費の領収書2万6457件が使われた。利用明細から把握した飲食店は7550店にのぼる。
アークポイントは、これらの飲食店を▽議員の多様性▽訪問頻度▽常連比率▽最近性▽政党代表性――の5つの指標で評価した。その後、廃業した店舗などを除いた上位431店を「保守」「進歩」「両党」のグルメ店に分類し、地図上に表示した。
オCEOはアプリ停止前、「ぜいたくな食事を告発したり批判したりするための道具ではなく、公開データを一般市民もひと目で見て、国会議員がよく訪れる飲食店で食事してみられるようにした情報アプリだ」と説明していた。「広告やレビューではなく、実際の支出データで選んだグルメ店だ」とも訴えていた。
キム・デヨン 韓経ドットコム(Hankyung.com)記者 kdy@hankyung.com

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