ラウル・パル氏「ドル安なら暗号資産の一段高に追い風」 AI資金はイーサリアム・ソラナへ
概要
- ラウル・パル氏は、ドル安転換が起きれば暗号資産の一段高に青信号がともる可能性があるとの見方を示した。
- AI投資資金がイーサリアム(ETH)とソラナ(SOL)のようなスマートコントラクト基盤へ移り、両ネットワークの採用が拡大するとの見通しを示した。
- パル氏はビットコイン(BTC)には慎重な姿勢を示し、ソラナは投機中心で、イーサリアムのDeFi預かり資産が大きく先行していることから、ソラナのイーサリアム時価総額逆転には慎重であるべきだと語った。
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リアル・ビジョン(Real Vision)の共同創業者ラウル・パル氏は、ドル安への転換が暗号資産市場の一段高を促すシグナルになり得るとの見方を示した。人工知能(AI)向けの投資資金が、イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)といったスマートコントラクト基盤に移り始めたとの分析も示した。
コインテレグラフが10月6日に伝えたところによると、パル氏は同メディアのポッドキャスト「Trade Secrets」の最新回で「ドルを押し下げることができれば、暗号資産の一段高に青信号がともる」と語った。一方で「まだ全てに完全な青信号が出ている状態ではない」とも付け加えた。足元では、債券利回りの上昇とドル高が流動性の流れを妨げているという。
パル氏は、AI投資への熱狂が一服するたびに、資金が暗号資産市場に流入する動きが見られてきたと説明した。そのうえで「流動性の循環が起きていることは分かるが、まだ流動性が潤沢な状態ではない」と指摘した。ただ、AIバブルが崩壊するシナリオは暗号資産にもマイナスだと警告した。「流動性が十分であれば、バブルは崩壊しない」との認識も示した。
パル氏が望ましいとみるのは、ドル安、長短金利差の拡大、銀行貸し出しの増加を通じたマネーサプライの拡大というシナリオだ。こうした条件が満たされない場合の次善策としては、AI関連株が横ばいで推移し、資金が暗号資産に移る展開を挙げた。
ビットコイン(BTC)についてはやや慎重な姿勢を示した。AIエージェントが生み出す暗号資産の経済活動の恩恵は、スマートコントラクト機能を備えたイーサリアムとソラナに集中する可能性が高いためだ。パル氏は、AIがイーサリアムとソラナのスマートコントラクトを活用することで、時間の経過とともに両ネットワークの採用が広がるとの見方を示した。
一方、ソラナがイーサリアムの時価総額を上回るとの予想には慎重な姿勢を崩さなかった。マルチコイン・キャピタル(Multicoin Capital)の共同創業者カイル・サマニ氏が9月、同じポッドキャストで今サイクル中にソラナがイーサリアムの時価総額を逆転すると予想したことについて、パル氏は「可能性はあるが、もう少し慎重であるべきだ」と述べた。DefiLlamaのデータによると、イーサリアムの分散型金融(DeFi)の預かり資産は544億ドル(約8兆6000億円)で、ソラナの67億ドル(約1兆600億円)を大きく上回る。パル氏は「ソラナの中核的な活動は投機であり、取引規模そのものも小さい」と評価した。
Minseung Kang
minriver@bloomingbit.ioBlockchain journalist | Writer of Trade Now & Altcoin Now, must-read content for investors.