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サークル、「Arc」メインネットを正式公開 オンチェーン外為インフラ構想

Uk Jin

概要

  • サークルは独自レイヤー1ブロックチェーン 「Arc」パブリックメインネット を公開し、オンチェーン外為インフラ の構築を目指すと明らかにした。
  • ブラックロック、DTCCマスターカードビザアップビット などの世界の金融機関と韓国の事業者が、初期バリデーターやエコシステム参加者として加わった。
  • Arc成功のカギは USDC流通量流動性の確保 にあり、公開から2時間でネットワーク内に USDC3億7000万枚 が流入した。

期間別予測トレンドレポート

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「Arcメインネット」を公開したサークル

世界の外為市場を照準

ブラックロック、米DTCCなどが参加

USDC流通量の取り込みがカギ

Arcのロゴ。写真:サークルのウェブサイト
Arcのロゴ。写真:サークルのウェブサイト

米ドル連動ステーブルコインで世界2位のUSDCを発行するサークル(Circle)が、独自レイヤー1ブロックチェーン「Arc」のパブリックメインネットを正式に公開した。あわせて、Arcをオンチェーンの外国為替インフラに育てる構想も打ち出した。日次取引額が9兆6000億ドル(約1490兆円)に達する世界最大の金融市場である外為市場で、Arcが足場を築けるかが焦点となる。

9月16日、業界によると、サークルは同日Arcのパブリックメインネットを立ち上げた。公表したホワイトペーパーでは、ステーブルコインやトークン化資産、グローバル金融市場を単一のブロックチェーン上でつなぐことをArcの目標に据えた。中核機能としては、外為インフラ、クロスチェーン送金、決済を挙げた。

Arcの最大の特徴は、ステーブルコインを中心に設計されている点にある。利用者は別途ネットワークトークンを用意せず、USDCなどのステーブルコインで取引手数料を支払える。

こうした設計は機関投資家を意識したものとみられる。デジタルXのキム・ミンスンリサーチセンター長は「イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)のようにネットワーク固有のデジタル資産で手数料を支払う仕組みでは、その資産価格の変動によって法定通貨ベースの費用を予測しにくい」と指摘した。さらに「とりわけ機関や法人にとっては、こうした変動性が会計処理の負担になり得る」と述べた。そのうえで、ステーブルコインで手数料を払えるArcの構造は、まさにその問題を狙い撃ちにしたものだと分析した。

Arcは、金融取引で重要となる迅速で予見しやすい決済確定性(ファイナリティー)に加え、取引情報の開示範囲を調整できるプライバシー機能も備える。パブリックブロックチェーンの利点を保ちながら、情報開示に慎重な機関でも使いやすいよう設計した。

実際、世界の金融機関も初期エコシステムに大挙して加わった。ブラックロック(BlackRock)、米証券保管振替機関のDTCC、ニューヨーク証券取引所(NYSE)の親会社であるインターコンチネンタル取引所(ICE)、マスターカード、ビザ、スタンダードチャータード(Standard Chartered)、SBIグループなどが初期バリデーターとして参加した。韓国ではアップビット(Upbit)が主要事業者に名を連ねた。アップビットはArc上でUSDCへのアクセスやカストディー、クロスチェーン移転などを支援する計画だ。

9.6兆ドルの外為市場を照準

写真:EdgeXのサイト
写真:EdgeXのサイト

Arcが照準を定めるのは、世界最大規模の金融市場である外為市場だ。国際決済銀行(BIS)によると、2025年4月時点の世界店頭外為市場の日次平均取引額は約9兆6000億ドル(約1490兆円)に達した。

Arcは、ドル中心の外為市場とUSDCを直接つなぐことを目指している。実際、Arcのパブリックメインネット公開後、分散型取引所(DEX)のEdgeXは、日本円を原資産とする「JPYUSDC」の無期限先物をすぐに上場した。

現時点では無期限先物取引に限られるものの、今後はArc上で現物の外貨交換も可能になるとみられる。EdgeXは、非ドル建てステーブルコインに十分な流動性が形成された後、USDCと直接交換する現物外為市場を構築する方針も示している。

既存の外為市場と異なり、週末を含めて24時間取引できる点はArcの強みとして挙がる。取引と決済を単一ネットワークで処理できることも、既存の金融インフラとの差別化材料になる。

もっとも、実際の外為取引が本格的にオンチェーンへ移る局面では、技術より規制の方が大きな変数になる可能性がある。外為には各国の資本移動規制や金融業の免許認可、マネーロンダリング防止(AML)規制などが絡むためだ。

キム氏は「外為では、ブロックチェーン技術そのものより各国の法令や規制の方が重要になる公算が大きい」と述べた。一方で「USDCは他のステーブルコインに比べ、相対的に法的明確性を確保している。サークルはこれを土台に、外為市場で先行を狙っているようだ」と語った。

「USDC流動性の確保が必要」

Arcの成否を左右するもう一つの要素は、多数のブロックチェーンネットワークに分散しているUSDC流動性をどこまで確保できるかにある。

サークルによると、2026年4〜6月期末時点のUSDC流通総額は733億ドル(約11兆4000億円)に上る。サークルはこれまで、イーサリアム、ソラナ、アービトラム(ARB)、ベース(BASE)など外部ブロックチェーンにUSDCを供給し、エコシステムを広げてきた。

ArcではUSDCが決済や取引手数料などネットワーク全体で中核的な役割を担う。このため、チェーン内のUSDC流通量が今後の成長のカギになる。ジェレミー・アレール最高経営責任者(CEO)も、Arcメインネットの立ち上げ準備に際し「公開初日からUSDC流動性を世界最高水準、かつ最も資本効率の高い水準にすることが目標だ」と明らかにしていた。「インターネット上を移動する価値がArcを経由するような、魅力的な環境をつくりたい」とも述べている。

立ち上げ初期のUSDC流動性は急速に流入している。Arcメインネット公開から2時間で、ネットワーク内のUSDCは3億7000万枚を超えた。オンチェーンアドレス数も17万6000に達した。

機関の流入余地が大きいことも期待を高めている。ブラックロックは、自社のトークン化マネー・マーケット・ファンド(MMF)「BUIDL」をArcに展開する計画だ。DTCCは2027年後半から、自社の保管資産をArc上でトークン化できるよう関連インフラを整備する方針である。

Uk Jin

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wook9629@bloomingbit.ioH3LLO, World! I am Uk Jin.

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