期間別予測トレンドレポート



米雇用指標の鈍化を受け、米連邦準備理事会(Fed)の利上げ懸念が和らぎ、暗号資産市場が反発している。
暗号資産専門メディアのコインデスクは7月3日、米雇用指標の鈍化でFedの利上げ観測が後退し、リスク資産への投資心理が改善したと分析した。ナスダック100先物も1.9%上昇し、ハイテク株や暗号資産に追い風となった。
ビットコインは同日、6万2000ドル近辺で推移し、7月1日に付けた安値の5万7750ドルから6.5%上昇した。ただ、7月3日の上昇幅は前日の2.6%の反発に比べると限られた。米株式市場が独立記念日の連休を前に休場に入ったことで、相場の動きもやや鈍ったとみられる。
イーサリアムは3営業日続伸した。7月1日以降の上昇率は11.5%に達し、7月3日も2.6%上げた。エイダ(ADA)、ジーキャッシュ(ZEC)、ダッシュ(DASH)など主要アルトコインも2.2〜3.1%上昇した。
もっとも、コインデスクは市場構造がなお完全には回復していないと指摘した。多くの暗号資産では高値と安値の切り下がりがなお続いている。ビットコインが下落基調を反転させるには、まず6万7000ドルを回復したうえで、5月の高値である8万1000ドルを上抜く必要があると説明した。
デリバティブ市場では、イーサリアム関連の清算額がビットコインを上回った。直近24時間の暗号資産先物全体の清算額は4億1700万ドルで、このうちイーサリアム市場が1億6080万ドル、ビットコイン市場が9700万ドルだった。これはイーサリアムの弱気ポジションが相当積み上がっていたことを示すという。
イーサリアム先物の建玉は1431万ETHと、6月10日以来の高水準となった。年率換算の資金調達率も10%近くまで上昇し、主要暗号資産のなかでは24時間累積出来高デルタも最も高かった。コインデスクは、市場で上昇方向のエクスポージャーを求める需要が強まっている兆候だとみている。
ドージコイン先物の建玉も141億3000万DOGEと、5月16日以来の高水準を付けた。一方、ヘデラ(HBAR)とジーキャッシュ先物は相対的に弱い動きだった。ヘデラは主要銘柄のなかで24時間累積出来高デルタが最も低く、成行売りを通じた積極的なショートポジションが増えていると分析された。
オプション市場では、ビットコインとイーサリアムの双方で上昇を見込む取引が目立った。デリビットで直近24時間に最も多く取引されたビットコインオプションは、権利行使価格6万〜7万ドルのコールだった。イーサリアムでも2500ドルのコールオプションの取引が最も活発だった。
アルトコインでは、ユニスワップ(UNI)が上昇を主導した。ロビンフッドのレイヤー2ブロックチェーンの主要な自動マーケットメーカー(AMM)として採用されたことを受け、24時間で11%超上昇した。売買代金も3億2000万ドルと、ほぼ2倍に増えた。
AI関連トークンの一角も反発した。FET、レンダー(RENDER)、ビットテンソル(TAO)は直近の売り圧力の後、7月3日にそれぞれ1.5〜2.3%上昇した。
ソラナ(SOL)は主要暗号資産のなかで最も強い値動きを示した。先週に68ドルまで下げた後、直近1週間で17%超上昇し、80ドル近辺で取引された。
ただ、アルトコイン全般の強気相場はまだ確認されていない。コインマーケットキャップのアルトコイン・シーズン指数は46と、この1カ月続く中立圏にとどまっている。市場は利上げ懸念の後退を受け、リスク資産選好がどこまで戻るかを見極めている。
Minseung Kang
minriver@bloomingbit.ioBlockchain journalist | Writer of Trade Now & Altcoin Now, must-read content for investors.