【分析】ビットコイン取引の88.65%が無期限先物、レバレッジ主導の市場構造深まる
概要
- ビットコイン総取引高に占める無期限先物の比率は88.65%%に達しており、市場がレバレッジ中心の構造に再編されていると診断した。
- 現物取引の比率が15%%以下に低下すると、小規模な現物売りだけでも強制清算とデレバレッジが連鎖し、価格変動幅が拡大する可能性があると分析した。
- クレイジーブロックは、成熟した暗号資産はレバレッジ取引の手段として、多くのアルトコインは投機的な商品として取引されているとし、未決済建玉(OI)と資金調達率(Funding Rate)を一段と注意深くみる必要があると付け加えた。
期間別予測トレンドレポート



ビットコイン(BTC)と主要アルトコイン市場で、現物よりデリバティブ主導の値動きが強まり、市場の変動性が高まる可能性がある。
5月31日、クリプトクアントの寄稿者クレイジーブロック(Crazzyblockk)は、バイナンスの取引データを分析したリポートで「現物の流動性が減少し、デリバティブ取引の比重が高まるなか、市場はレバレッジ中心の構造に再編されている」と指摘した。
リポートによると、5月29日時点のビットコインの総取引高は約121億ドルだった。このうち無期限先物(Perpetual Futures)の比率は88.65%に達した。
クレイジーブロックは、バイナンスで発生するビットコイン取引は10ドルのうち約9ドルが現物ではなく先物市場で行われていると説明した。価格発見(price discovery)が現物の需給ではなく、デリバティブのポジショニングに左右される構図だとしている。
また、現物取引の比率が15%を下回れば、市場は一段と脆弱になり得ると分析した。実際の現物流動性が乏しい局面では、比較的小規模な現物売りでも強制清算とデレバレッジが連鎖し、価格変動幅が拡大する可能性があるという。
アルトコイン市場では、こうした傾向がさらに際立った。
ハイパーリキッド(HYPE)は先物取引の比率が事実上100%に達した。イーサリアム(ETH)は93.93%、ソラナ(SOL)は89.32%が先物取引だった。
一方、ステーブルコインのUSDCは、全取引の99.69%が現物取引として集計された。
クレイジーブロックは、成熟した暗号資産はレバレッジ取引の手段として使われ、多くのアルトコインは方向性を賭ける投機的な商品として取引されていると評価した。
そのうえで、足元の市場では単純な出来高よりも未決済建玉(OI)と資金調達率(Funding Rate)を一段と注意深くみる必要があると付け加えた。先物取引の支配力が弱まるまでは、流動性起因の急変動リスクが続く可能性があるとしている。

Suehyeon Lee
shlee@bloomingbit.ioI'm reporter Suehyeon Lee, your Web3 Moderator.
