中国が「新たなG2秩序」自賛 トランプ氏との北京会談に温度差

出典
Korea Economic Daily

概要

  • 中国は米中首脳会談を通じ、G2新たなポジショニング戦略的安定性を備えた建設的な中米関係の構築で一致したと明らかにした。
  • グローバル・タイムズは、今回の会談が先端科学技術エネルギー航空農業ウォール街などで米中協力を拡大・深化させる契機になると伝えた。
  • トランプ大統領は中国との貿易事業協力への期待を強調した一方、両国関係の新たな秩序新たな位置づけには言及しなかったと伝えた。

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9年ぶりに中国・北京で開かれた米中首脳会談を巡り、会談の意味づけを巡る両国の温度差が鮮明になっている。中国は今回の首脳会談を機に、両国関係に新たな基準が打ち立てられたと自賛している。

一方、米国は経済協力や貿易の安定では中国と足並みをそろえつつも、主要2カ国(G2)を軸にした新秩序には目立った反応を示していない。いわば「北京会談」を巡る同床異夢の構図だ。

写真:Shutterstock
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中国国営メディアのグローバル・タイムズは5月15日付の社説で、習近平国家主席とトランプ米大統領が5月14日に北京の人民大会堂で会談し、「戦略的安定性を備えた建設的な中米関係」を築く新たなビジョンで一致したと伝えた。

グローバル・タイムズの社説は、中国共産党と政府の対外的な認識を示す役割を担う。同紙は今回の合意を、両国関係の新たな「ポジショニング」と位置づけた。

中国語の「定位」は英語では「ポジショニング」と訳される。ただ、単なる位置や性格づけではなく、関係の方向性や両国関係の位置づけを定める意味合いが強い。

同紙は、この新たな関係設定がトランプ氏の残る任期3年だけでなく、その後の米中関係にも戦略的な指針を与えると分析した。

習氏は5月14日の会談で、「建設的な戦略的安定」の意味を具体的に説明した。協力を軸にする前向きな安定、適切な範囲内で競争する健全な安定、相違を管理できる持続的な安定、平和を見通せる長期的な安定の4点だ。いわゆる「4つの安定」が、米中関係に向けた明確で実行可能な青写真だという説明である。

グローバル・タイムズは、これは一時しのぎではなく長期的な解決策であり、ゼロサムゲームではなく互恵と共生の協力だと論じた。

さらに「戦略的安定性を備えた建設的な中米関係の構築は、両国が大国として世界により大きな安定と、より多くの公共財をともに提供する意思を示すものだ」と強調した。そのうえで、地域紛争の緩和でも、グローバルガバナンスの新たな課題への対応でも、人類進歩の新領域の開拓でも、安定的で健全かつ持続可能な中米関係にかかっていると指摘した。

同紙は、両首脳が中東情勢やウクライナ危機、朝鮮半島問題など主要な国際・地域課題について意見を交わした点も明確にした。

先端科学技術分野での協力拡大にも期待をにじませた。グローバル・タイムズは、今回のトランプ氏訪中に同行した経済使節団について、従来のエネルギー・航空・農業中心の構成から、技術分野のリーダーやウォール街関係者が主軸を占める形に変わったと説明した。これは米中協力の領域が広がり続け、深化していることをはっきり示しているとした。

続けて、韓国で開かれた第7回中米経済貿易協議が全体として均衡が取れた前向きな成果を収めたと紹介した。こうした実務的な措置は、新たなポジショニングがどのように具体的な行動へ移されているかを生き生きと示していると付け加えた。

これに対し、トランプ氏は中国との貿易や事業協力への期待を前面に押し出しながらも、両国関係の新たな位置づけや秩序づくりには言及しなかった。

ホワイトハウスは報道資料で、双方がホルムズ海峡の開放維持と、イランが核兵器を持てないことに合意したと明らかにした。これに対し中国側は「中東情勢について意見を交換した」と伝えるにとどめており、ここにも認識の差がにじむ。

北京=キム・ウンジョン特派員 kej@hankyung.com

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