概要
- 米国とイランは停戦交渉で、高濃縮ウランの全量返還と核施設の解体要求を巡って合意に至らなかった。
- トランプ大統領はイランの提案について完全に受け入れられないと表明し、さらに2週間攻撃できると発言しており、緊張高まる可能性が大きくなった。
- 米国とイランの対立激化を受け、国際原油価格は1バレル104ドルを超えるなど急騰し、米株価指数先物は下落した。
期間別予測トレンドレポート



米国とイランは停戦に向けて互いに示した提案を拒否した。とりわけ、イランが保有する高濃縮ウランの第三国移転の可否や、ウラン濃縮の停止期間を巡る隔たりは埋まっていない。
米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が5月10日に報じたところによると、イランは同日、仲介国パキスタンを通じて米国に送った数ページの公式回答書で、米側の核施設解体要求を拒んだ。イランは代案として、保有する高濃縮ウランの一部を希釈し、残りは第三国に移す考えを示したもようだ。
米国は高濃縮ウランの全量返還を求めたという。これに対しイランは応じず、独自案を示した。消息筋によると、イランは交渉が決裂した場合や、その後に米国が合意から離脱した場合に備え、国外に移したウランを返還する「保証」も要求した。ウラン濃縮の停止期間についても、米国が提示した20年より短くすべきだとの立場を維持した。
イランはまた、米国がイラン船舶と港湾に対する封鎖を解除すれば、ホルムズ海峡を段階的に開放し、その後30日間にわたり核問題を協議する案も提示したという。
ただ、トランプ米大統領は5月10日、交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」で「たった今、イラン側のいわゆる代表らの回答を読んだ」と投稿し、「完全に受け入れられない」と表明した。別の投稿では、イランが米国や他国を相手に時間稼ぎをしているとし、「もはや笑ってはいられない」と警告した。
停戦交渉が再び決裂するなか、トランプ大統領が今後2週間にわたりイランを追加攻撃する可能性に言及したインタビューも公開された。
トランプ大統領は5月10日に公開された米時事番組「フル・メジャー」のインタビューで、「我々はさらに2週間、(イランに)入り、すべての目標を攻撃できる」と語った。「狙っていた特定の目標があり、そのうち70%ほどは終えた」と説明したうえで、「なお攻撃できる別の目標もある」と付け加えた。
対立の激化を受け、国際原油価格は急騰した。北海ブレント先物は1バレル104ドルを上回り、約3.5%上昇した。米株価指数先物はリスク回避姿勢の強まりを背景に下落した。
ニューヨーク=パク・シニョン特派員 nyusos@hankyung.com

Korea Economic Daily
hankyung@bloomingbit.ioThe Korea Economic Daily Global is a digital media where latest news on Korean companies, industries, and financial markets.





