サークルの7〜9月期、予想上回る AI転換で従業員5%削減
概要
- サークルの7〜9月期の売上高と準備金収益は8億6490万ドル(約1370億円)と、市場予想を上回った。
- 決算にはARCトークン事前販売収益1億8200万ドル(約288億円)が全額7〜9月期に反映された。
- USDCの四半期平均流通残高は733億ドル(約11兆6000億円)に増加し、サークルは通期業績ガイダンスを据え置いた。
期間別予測トレンドレポート



ステーブルコインUSDCの発行元サークルが、市場予想を上回る7〜9月期決算を発表した。自社ネットワーク「ARC」のトークン事前販売収益を前倒しで計上したことが寄与した。AI導入と組織効率化に向け、全従業員の約5%を削減したことも明らかにした。
11月4日にブルームバーグが報じた。サークルの7〜9月期の売上高と準備金収益は8億6490万ドル(約1370億円)と、前年同期比17%増えた。アナリスト予想平均の7億7670万ドル(約1230億円)を上回った。継続事業ベースの純利益は5%増の2億2600万ドル(約358億円)で、市場予想の9160万ドル(約145億円)を大きく超えた。1株利益は84セントだった。
決算には、ARCトークンの事前販売収益1億8200万ドル(約288億円)が反映された。市場では、この収益は下半期の2四半期に分けて認識されるとみていたが、実際には7〜9月期に全額を計上した。キーフ・ブリュイエット・アンド・ウッズ(KBW)のアナリスト、バスンダラ・ゴビル氏は「売上高や収益性の大半の指標は予想を大きく上回ったが、主因はARCトークン事前販売収益の計上時期にある」と分析した。
USDCの四半期平均流通残高は733億ドル(約11兆6000億円)と、前年同期に比べ8%増えた。サークルはバイナンスやコインベースなど取引所との提携を通じて流通を拡大しており、通期業績ガイダンスは据え置いた。
人員削減は9月に実施した。対象は70人未満だった。退職金や通知期間中の給与、福利厚生を含む事業再編費用は910万ドル(約14億円)となった。
ジェレミー・アレール最高経営責任者(CEO)は「今回の措置は暗号資産市場の状況とは無関係だ」と述べた。そのうえで「AIを活用し、エンジニアリングや運営を含む全般の実行力を高めるためのものだ」と説明した。サークルの報道担当、ステファニー・ヒョン氏も「AIへの集中と、より迅速な運営体制への移行に向けて組織改編を実施した」と語った。
YM Lee
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