イラン戦争に反対したバンス副大統領、選挙直後に意味深なSNS投稿 トランプ氏と路線差鮮明に【イ・サンウンのワシントンNow】
概要
- バンス副大統領は、イラン戦争が今回の中間選挙敗北の要因だったと明らかにした。
- 同氏は有権者離れの背景として、戦争の終結、生活費とインフレ問題、米国第一主義、イスラエルとの関係の再構築を挙げた。
- 今回のSNS投稿は、トランプ大統領との路線差をあらわにし、事実上の線引きになったと伝えた。
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J・D・バンス米副大統領は、今回の中間選挙で敗れた要因は「イラン戦争」にあったと明らかにした。あわせて「米国第一主義」の実現と、イスラエルとの関係の再構築が必要だと指摘した。ドナルド・トランプ米大統領との路線の違いを表明した形だ。
バンス副大統領は11月4日(現地時間)、Xに選挙敗因を分析する長文を投稿した。この中で、あるデータ専門家が選挙直前、2024年の支持層の一部が民主党に戻ったと警告していたエピソードを紹介した。バンス氏は「我々の支持層は投票所に足を運んだが、2024年にトランプ・バンス候補を選んだ多くの有権者が、2026年には民主党候補に投票した」と記した。
さらに別の世論調査の専門家が前日、政党支持率で共和党が民主党に13ポイント差で敗れると話していたとも明かした。自身も悲観的な見通しを持っていたが、「この数字には本当に衝撃を受けた」と振り返った。
バンス氏は、その専門家との対話を踏まえ、有権者を呼び戻すための要因として4点を挙げた。①戦争の終結 ②生活費とインフレ問題の解決 ③米国第一主義の実現 ④イスラエルとの関係の再構築――である。「この4つこそ、多くの有権者が民主党に投票した背景だ」と主張した。
そのうえで「我々が敗北した原因は戦争だ」と断じた。「この敗北にそれだけの価値があり、今後6年間の上院の主導権喪失が受け入れ可能な代償だったと主張したいならそうすればよい。しかし、我々は皆、なぜ敗れたのかを知っている。率直な議論もそこから始めるべきだ」と書き込んだ。
バンス氏は、イラン戦争を巡って外交的解決を促した事例にも触れ、「彼女(レイチェル・カンポス・ダフィー)の政治的助言は妥当だった」と評価した。イラン戦争の泥沼から抜け出すため、早期の打開を急ぐ意思をにじませた発言といえる。これに先立ちバンス副大統領は、ベンヤミン・ネタニヤフ首相がホワイトハウスでイラン攻撃の必要性を強調した際、開戦に反対していたとされる。6月のイランとの交渉局面でも、事実上イラン側の主要な主張をほぼ受け入れてでも合意を目指したという。
今回のSNS投稿は、事実上トランプ大統領との「線引き」でもある。トランプ大統領は11月4日、記者団に対し、バンス副大統領の投稿について「短期的にガソリン価格をやや押し上げたという点では、おおむね正しい」と述べた。一方で「再びあの時点に戻ったとしても、私は同じ行動を取っただろう」と語った。「長期的に見れば、それが唯一の解決策だからだ」としたうえで、「イランが核戦争を引き起こすのを放置することはできない」と説明した。
ワシントン=イ・サンウン特派員 selee@hankyung.com
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