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AWS、クラウド基盤の暗号資産交換業者設計案を公開 処理速度とカストディー安全性を強化

出典
Minseung Kang

概要

  • アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)が、自社クラウド上で中央集権型の暗号資産交換業者(CEX)を構築するための参照アーキテクチャーを公開した。
  • AWSは、大規模な取引処理や注文処理の速度、システムの安定性、顧客資産の安全性を高めるインフラ設計案を示した。
  • 特に、マッチングエンジンの処理速度と障害対応水準の間で、各交換業者の目標に合った設計を選ぶことが重要だと強調した。

期間別予測トレンドレポート

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写真:Shutterstock
写真:Shutterstock

アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)は、自社クラウド上で中央集権型の暗号資産交換業者(CEX)を構築するためのシステム設計案を公開した。取引量の増加に対応しながら、注文処理の速度とシステムの安定性、顧客資産の安全性をあわせて確保するのが柱だ。

11月2日時点の業界情報によると、AWSは10月26日に公式ブログで、複数の暗号資産交換業者の構築案件で繰り返し適用してきた設計手法をもとに、CEX向けの参照アーキテクチャーを示した。交換業者の運営における主な課題として、大規模な取引処理、データ保管と監査、システム運用の効率化、デジタル資産のカストディー安全性を挙げた。

中核となる取引システムは、機能ごとに切り分けた。利用者アカウントや注文管理などの一般サービスは、KubernetesベースのアマゾンEKSで運用する。一方、注文を実際に約定させるマッチングエンジンは、専用のアマゾンEC2サーバーで稼働させる構成とした。注文処理の過程で生じる追加的な遅延を最小限に抑えるためだ。

AWSは、交換業者の構築では注文処理速度と障害対応能力のバランスが重要だと説明した。超低遅延が求められる注文処理システムは、単一のアベイラビリティーゾーンに集約する代わりに複製サーバーを配置する。主要な取引記録は別のアベイラビリティーゾーンにも継続的に保存し、障害時には予備システムへ切り替えられるように設計した。

取引データの管理では、アマゾンAuroraやElastiCache、アマゾンMSKなどの活用策を示した。利用者アカウントや取引・決済の内訳はデータベースに保存する。注文と取引の記録は別途長期保管し、監査や障害復旧に使えるようにした。

顧客の暗号資産を保管するカストディー領域では、安全性をさらに高めた。AWSは、暗号化処理を外部システムから切り離した環境で実行する「Nitro Enclaves」と、鍵管理サービスのAWS KMSを組み合わせる方式を提示した。マルチパーティーコンピュテーション(MPC)方式のウォレットを運用する場合は、Fireblocksなどのソリューションと連携できるとも説明した。

AWSは、交換業者のシステムを全領域で一律に構成するのではなく、各機能が求める速度と安定性に応じてインフラを配置すべきだと強調した。とりわけ、マッチングエンジンの処理速度と障害対応水準の間で、各交換業者の目標に合った設計を選ぶことが重要だと指摘した。

#クラウドコンピューティング
#暗号資産取引所
Minseung Kang

Minseung Kang

minriver@bloomingbit.ioBlockchain journalist | Writer of Trade Now & Altcoin Now, must-read content for investors.

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