概要
- バイナンスから流出した資産は約56億ドル規模に上り、このうち半分超が凍結されていないと明らかになった。
- 流出資産ではUSDT、ビットコイン、USDC、イーサリアムの比率が大きく、凍結された規模は約23億8000万ドルだった。
- 凍結されていない約32億ドルにはビットコイン、イーサリアム、約7億3000万ドルのUSDTが含まれ、バイナンスは顧客資金は安全だとの立場を維持している。
期間別予測トレンドレポート


ビットコイン1万8270BTC流出の可能性

世界の暗号資産交換業大手バイナンス(Binance)から流出した資産が56億ドル(約8840億円)に達するとの推計が出た。ステーブルコイン発行会社が緊急凍結に動いたものの、ビットコインやイーサリアムを含む半分超の資産には凍結措置が及んでいないという。
暗号資産メディア「ザ・ロールアップ」の創業者アンディ氏は10月29日、自身のXで「バイナンスのハッキングによる推定流出額は55億ドル(約8680億円)を超えた」と明らかにした。同氏が公開した図表によると、イーサリアム、ビットコイン、トロンの各ネットワークにおける流出総額は56億ドルに上る。
資産別ではUSDTが22億9000万ドル(約3620億円)で最も多かった。ビットコインは1万8270BTCで、約14億5000万ドル(約2290億円)だった。USDCは8億2300万ドル(約1300億円)だった。イーサリアムも約19万7170ETH、4億5100万ドル(約712億円)相当が流出したと集計された。
このほか、リップルのステーブルコインRLUSDが8860万ドル(約140億円)、流動性ステーキングトークンのwBETHが7530万ドル(約119億円)、金連動トークンのXAUtが5050万ドル(約79.7億円)含まれた。ユニスワップ(UNI)、エテナ(ENA)、ペペ(PEPE)でも資金移動が確認された。
このうち凍結された暗号資産は約23億8000万ドル(約3760億円)と推定される。テザーが凍結したUSDT約15億6000万ドル(約2460億円)と、サークルのUSDC 8億2300万ドル(約1300億円)を合計した規模だ。全体の推定流出額の約43%に当たる。
残る約32億ドル(約5050億円)は凍結されていない。ビットコインとイーサリアムに加え、約7億3000万ドル(約1150億円)のUSDTも含まれる。
一方、バイナンスはセキュリティー問題の調査と一部利用者の出金エラーの復旧を進めるなかでも、顧客資金は安全だとの立場を維持している。今回の流出額はハイパーリキッドなどのオンチェーン分析に基づく推計で、バイナンスが公表した最終的な被害額ではない。
Doohyun Hwang
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