概要
- ウィンターミュートは、ビットコインの8万2500ドルの支持線を維持できるかどうかと、10月28日のFOMC前後に拡大し得る価格変動が重要だと分析した。
- ビットコインは、8万7000ドルを上抜ければ一段高となる一方、8万2500ドルを割り込めば7万ドル台前半まで下落する可能性があるとした。
- アルトコインよりビットコイン・イーサリアムの方がリスク当たりの期待収益は魅力的で、ビットコインが先に上昇してこそ、アルトコイン全体の上昇基調が再び現れる可能性が高いと分析した。
期間別予測トレンドレポート



ビットコイン(BTC)が8万2500ドル(約1307万円)近辺の重要な支持線を維持するなか、10月28日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前後して価格変動性が拡大する可能性がある。暗号資産マーケットメーク大手ウィンターミュート(Wintermute)が10月20日、公表した市場リポートで示した。
リポートによると、ビットコインは足元で3週間超にわたり8万2500ドル近辺で推移している。この価格帯は上昇局面では抵抗線として機能したが、足元では支持線の役割を果たしているという。
ウィンターミュートは、前週にビットコインが一時8万2500ドルを下回ったものの、その後持ち直し、週間終値は支持線を上回って引けたと説明した。そのうえで、8万7000ドル(約1378万円)を明確に上抜ければ一段高のシグナルになり得ると指摘した。一方で、8万2500ドルを明確に下抜ければ、この価格帯が再び抵抗線に転じ、7万ドル(約1109万円)台前半まで下落する可能性が開くと分析した。
足元のマクロ環境はビットコインの重荷になっている。米消費者物価指数(CPI)の上昇率は前年同月比3.7%と、前回の3.4%から高まった。変動の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIも前月比0.3%上昇し、市場予想の0.2%を上回った。
人工知能(AI)関連投資への懸念も、リスク資産への投資心理を圧迫した。直近1週間ではナスダック総合株価指数が5.52%下落したのに対し、ビットコインは1.99%安にとどまり、相対的に底堅さを示した。ウィンターミュートは、ビットコインのパフォーマンスがナスダックを約3.5ポイント上回った点に注目した。
金利見通しも主要な変数だ。市場では10月28日のFOMCで政策金利が据え置かれる可能性を基本シナリオとみており、利上げ確率は15〜17%程度を織り込んでいる。ただ、ウィンターミュートは、米連邦準備制度理事会(FRB)がタカ派的な据え置きシグナルを示した場合、12月の利上げ観測が前倒しされ、米国債利回りが再び上昇する可能性があるとみている。
アルトコイン市場はビットコインに比べて軟調だ。主要アルトコインは直近1週間で平均5.69%下落した。資金もアルトコインから、ビットコインやイーサリアム(ETH)といった大型の暗号資産に移っている。
ウィンターミュートは、リスク当たりの期待収益はアルトコインよりビットコインとイーサリアムの方が魅力的だと分析した。ビットコインが先に上昇してこそ、アルトコイン全体の上昇基調が再び現れる可能性が高いとも指摘した。
また、オプション市場に織り込まれた予想変動率はなお低水準にとどまっているという。FOMCに加え、米中間選挙や7〜9月期の企業決算発表が続くため、8万2500ドルを中心とした狭い値幅での推移は近く解消される可能性が大きいと見通しを示した。
Minseung Kang
minriver@bloomingbit.ioBlockchain journalist | Writer of Trade Now & Altcoin Now, must-read content for investors.