概要
- 米国の9月 生産者物価指数(PPI) は前月比1.3%上昇し、ウォール街予想を大きく上回った。
- 9月の 消費者物価指数(CPI) と PPI がともに予想を上回り、インフレ 鈍化の遅れへの懸念が強まった。
- 市場では、今回の PPI がFRBの 政策金利引き上げ の可能性を後押しする材料になり得るとみている。
期間別予測トレンドレポート


市場予想を2倍超上回る
2022年3月以来の高い伸び

米国の9月の生産者物価が4年余りで最大の伸びとなった。消費者物価に続いて卸売物価も市場予想を大きく上回り、米連邦準備理事会(FRB)の追加利上げ観測が強まっている。
米労働省労働統計局(BLS)が10月15日に公表したところによると、9月の生産者物価指数(PPI)は季節調整済みの前月比で1.3%上昇した。2022年3月の1.7%以来の高い伸びで、市場予想の0.6%を大きく上回った。前年同月比の上昇率も大きく拡大した。9月のPPIは前年同月比で6.3%上昇した。2022年12月の6.4%以来の大きな伸びで、米国の卸売段階で物価上昇圧力が再び強まっていることを示した。
生産者物価の上昇をけん引したのはエネルギー価格だ。9月の商品価格は前月比2.6%上昇し、関連統計の集計を始めた2009年12月以来の大幅な伸びを記録した。このうちエネルギー価格は10.8%急騰した。とりわけガソリン価格は前月比20.3%跳ね上がった。商品価格の上昇分のほぼ半分はガソリンによるもので、軽油や航空燃料、原油価格もそろって上昇した。

今回の発表は、前日に公表された9月の消費者物価指数(CPI)に続くものだ。9月のCPIは前年同月比で3.7%上昇し、市場予想の3.6%を上回った。生産者物価は企業が財やサービスを販売する際に受け取る価格を測る指標で、一定の時間差を伴って消費者物価に影響する可能性がある。CPIとPPIがそろって予想を上回り、インフレ鈍化の遅れへの懸念が強まった。
市場では、今回のPPIがFRBの10月の金融政策判断に影響を与える可能性があるとみている。FRBは10月末に政策金利を決める連邦公開市場委員会(FOMC)を開く予定だ。
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は「生産者物価の予想外の上昇は、今後の個人消費支出(PCE)物価指数の動きにも影響する」と指摘した。そのうえで「政策金利の引き上げに傾く可能性がある」との見通しを示した。
キム・ドンヒョン記者 3code@hankyung.com
Korea Economic Daily
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