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「まだ遠い」と侮った中国メモリー急追、サムスン・SKハイニックスも緊張[テックログ]

出典
Korea Economic Daily

概要

  • YMTCはNAND出荷量で世界3位に浮上し、上場手続きも進めながら売上高シェアを拡大しており、サムスン電子とSKハイニックスの収益性を圧迫しうると分析された。
  • YMTCとCXMTは企業用SSD、サーバー向けDRAMなど高付加価値製品に加え、次世代の4F²構造技術の開発にも乗り出しており、韓国企業の価格主導権を脅かす可能性がある。
  • 世宗研究所は、中国がNANDと汎用DRAMですでに世界市場に影響を及ぼす段階に入り、韓国企業の価格主導権と収益性は技術で追い越される前でも弱まる可能性があると診断した。

期間別予測トレンドレポート

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「技術格差を論じる段階ではない」――サムスン・SKハイニックスの収益性を脅かす中国メモリー台頭


CXMT・YMTC、次世代・企業向けメモリーを攻略

YMTC、NAND出荷量は世界3位 売上高では5位

「中国、技術追い越し前でも韓国勢の収益性を揺るがす」

写真:Shutterstock
写真:Shutterstock

中国の長鑫存儲技術(CXMT)が次世代DRAMの開発で世界メモリー市場への攻勢を強めるなか、長江存儲科技(YMTC)もNANDフラッシュ出荷量で世界3位に浮上し、追い上げを加速している。消費者向け製品が中心だった中国勢は先端工程や企業向け製品へと領域を広げており、サムスン電子とSKハイニックスの価格主導権や収益性を圧迫する可能性がある。

NAND出荷量で世界3位のYMTC、DRAMにも照準

10月15日に公表された市場調査会社カウンターポイント・リサーチの集計によると、YMTCは2026年4〜6月期のNAND出荷量(ビットベース)で、サムスン電子とSKハイニックスに次ぐ世界3位となった。日本のキオクシアと米マイクロンを上回った。SKハイニックス子会社ソリダイムの出荷を別集計にすると、YMTCはSKハイニックスを抜いて2位に浮上することになる。

売上高ベースではキオクシアとマイクロンに後れを取り、5位だった。消費者向け製品に集中した事業構造のため、単価の高いデータセンター向け企業用ソリッドステートドライブ(SSD)の比率が小さいとカウンターポイントは説明した。ただ、売上高シェアも2025年1〜3月期の9%から2026年1〜3月期には14%に高まるなど、上昇基調をたどっている。

YMTCは8月、上海証券取引所の科創板(STAR Market)に上場申請書を提出した。これに先立ち、事前の上場指導登録と第1段階の進捗報告を終えており、上場手続きを進めている。CXMTが7月に同市場へ上場してから約1カ月後の動きだ。YMTCの企業価値と公募価格はまだ確定していない。

YMTCはスマートフォンやパソコン向け製品にとどまらず、企業用SSDにも事業を広げている。人工知能(AI)データセンター需要を狙った動きで、今後はサーバー関連売上高の比重も高まるとカウンターポイントは見通しを示した。

NANDにとどまらず、DRAM参入も推進している。YMTCはモバイル向けLPDDR5を研究・試験しながら、垂直チャネルトランジスタに基づく4F²構造を適用した製品を開発しているもようだ。NANDで活用してきたウエハー接合技術「Xtacking」をDRAMへ拡張する試みで、長期的な技術ロードマップはメモリーセルを垂直に積み上げる3D DRAMに向かっている。

写真:カウンターポイント
写真:カウンターポイント

DRAMで追い上げるCXMT

CXMTも次世代DRAM構造を適用したサーバー向け製品を準備している。中国メディアの第一財経などによると、CXMTの趙冠宇社長は10月10日、上海で開かれた半導体イベントで「4F²」の開発進展を紹介した。これを適用したサーバー向けDDR5 RDIMMを年内に披露する計画だ。RDIMMはサーバーなどに使われるメモリーモジュールを指す。

4F²はDRAMセル1個が占める面積を示す。現在主流の6F²と同じ最小線幅を前提にすると、セル面積を縮小でき、同じ空間により多くのデータを保存できる。趙社長は、垂直型トランジスタを活用して漏れ電流や微細化に伴う問題を減らす技術を開発したと説明した。

CXMTは消費者向け電子機器向けメモリーを中心に事業を拡大してきたが、最近はサーバー向け製品も増やしている。9月20日には独自の第5世代DRAM技術プラットフォーム「G5」の量産を発表した。これを適用したモバイル向けLPDDR5X製品も公開するなど、工程と製品の高度化を並行して進めている。

「中国が数年後に追いつくか」だけでは測れない

写真:韓経DB
写真:韓経DB

中国メーカーが出荷規模を拡大し、次世代製品の開発にも乗り出すなか、韓国企業への影響は単なる技術格差だけでは判断しにくくなっている。世宗研究所は9月に公表した報告書「中国半導体覇権の現状と韓国の対応課題」で、中国は高帯域幅メモリー(HBM)と先端サーバー向けDRAMでは大きな差がある一方、NANDと汎用DRAMではすでに世界市場に影響を及ぼす段階に入ったと分析した。

同研究所は、中国勢が汎用市場で物量と顧客を確保すれば、生産経験を積んでコストを下げ、その利益を再投資に回す好循環を築けるとみている。足元ではAI向けメモリー需要が強く、中国勢が生産を増やしても市場が吸収している。ただ、需要が鈍れば、増えた供給が価格下落圧力として作用する恐れがあると指摘した。

イ・ビョンチョル世宗研究所客員研究委員は報告書で「中国半導体の脅威を『技術格差が何年あるか』で判断するのは、もはや十分ではない」と指摘した。さらに「技術で追い越される前でも、韓国企業の価格主導権と収益性は急速に弱まる可能性がある」との見方を示した。

ホン・ミンソン 韓経ドットコム記者 mshong@hankyung.com

#半導体
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