【分析】RLUSDの成長、XRP価格上昇に直結せず
概要
- オンチェーン分析会社 サンティメント は、RLUSD の時価総額が急増する一方で XRP 価格は下落し、両資産の値動きは一致していないと指摘した。
- RLUSD の活用拡大は、銀行や機関投資家による XRPL 利用の増加とネットワーク流動性の拡大を通じて、長期的に XRP エコシステムにプラスに働く可能性があると説明した。
- RLUSD 取引の増加に伴う XRP の手数料バーン効果は限定的で、RLUSD の成功が直ちに XRP 需要の増加を意味するわけではないと評価した。
期間別予測トレンドレポート



リップルのドル建てステーブルコイン「RLUSD」が急成長しているものの、この流れがエックスアールピー(XRP)価格の上昇に直結するわけではないとの分析が出た。
オンチェーン分析会社サンティメント(Santiment)が10月12日に示した。RLUSDの時価総額が急増する一方、XRP価格はむしろ下落したという。RLUSDはドルと1対1の価値を維持するよう設計されたステーブルコインだ。これに対し、XRPはXRPレジャー(XRPL)の基軸資産で、市場の需給に応じて価格が変動する。サンティメントは、両資産の値動きは一致しておらず、RLUSDの成長だけでXRP相場の上昇を期待するのは難しいと説明した。
もっとも、RLUSDの活用拡大は長期的にXRPのエコシステムにプラスに働く可能性がある。銀行や機関投資家、取引事業者がXRPL上でRLUSDを使い始めれば、ネットワークの取引量と流動性が高まるためだ。これはXRPL基盤のサービス拡大や機関投資家の参加増加につながり、XRPの活用度を高める要因になり得る。
XRPの取引手数料のバーン効果については限定的とみる。XRPLでは取引が発生するたびに少量のXRPが手数料としてバーンされるが、1件当たりの焼却量は極めて小さい。RLUSD取引が急増しても、価格に与える直接的な影響は大きくない公算が大きい。むしろ、XRPが異なる通貨や資産をつなぐブリッジ資産として活用されるなど、実体経済に根差した活動がどこまで広がるかが重要だと強調した。
一方、RLUSDの成功がそのままXRP需要の増加を意味するわけではない点も指摘した。RLUSDはXRPL以外のブロックチェーンでも利用できるため、ネットワーク成長の恩恵がXRPに集中しない可能性がある。金融機関がXRPを直接買い入れず、RLUSDだけを決済や担保の目的で使う余地もある。特に、スタンダードチャータード(Standard Chartered)のRLUSDカストディーサービスはすでに稼働しているが、LMAXとの担保システム連携はなお完了していない。
サンティメントは今回の動きについて、暗号資産市場と伝統的な金融市場の境界が徐々に薄れている点で意味があると評価した。RLUSDは金融機関のカストディーや取引担保などへ用途を広げているものの、実際にXRP価格へどの程度波及するかは、今後のネットワーク利用の増加と機関需要がどこまで具体化するかに左右されると分析した。
Suehyeon Lee
shlee@bloomingbit.ioI'm reporter Suehyeon Lee, your Web3 Moderator.