ウォール街、アップル・マイクロンの目標株価引き上げ 買い推奨広がる
期間別予測トレンドレポート



米企業の決算発表を前に、ウォール街では主要ハイテク株に強気の見方が相次いでいる。金融やヘルスケア、素材株でも、業績改善や割安感を根拠に買い推奨が広がった。
10月7日、CNBCによると、ヨークビル・アイブスはアップル(Apple)とエヌビディア(NVIDIA)の調査を開始し、いずれも「市場平均を上回る」との投資判断を付与した。目標株価はアップルが400ドル(約6万3300円)、エヌビディアが300ドル(約4万7400円)とした。アップルはエコシステム拡大に伴う成長可能性を、エヌビディアは競争優位をそれぞれ投資根拠に挙げた。
半導体株では、マイクロン・テクノロジー(Micron Technology)とマーベル・テクノロジー(Marvell Technology)に対する評価が改善した。DAデビッドソンはマイクロン経営陣との面談後、「買い」判断を維持し、目標株価を2100ドル(約33万2000円)から3000ドル(約47万4000円)に引き上げた。TDコーウェンは、マーベルのコネクティビティー事業が成長をけん引しているうえ、特定用途向け演算チップ(XPU)事業を巡る顧客集中や収益性への懸念も和らいだとして、投資判断を「保有」から「買い」に引き上げた。
ハイテク株全般への期待も続いた。エバーコアISIはネットアップ(NetApp)の成長見通しになお上振れ余地があるとして、投資判断を「市場平均を上回る」に引き上げ、目標株価300ドル(約4万7400円)を示した。一方、UBSはテスラ(Tesla)に対する「中立」判断を維持した。目標株価は385ドル(約6万900円)から391ドル(約6万1800円)へ小幅に引き上げた。短期の業績よりも長期事業への期待が株価を支える可能性があると分析した。
金融株では、成長性とM&A市場の回復が注目された。UBSはインベスコ(Invesco)について、持続的な成長力が市場で過小評価されているとして、「買い」と目標株価41ドル(約6490円)を提示した。KBWは、100億ドル(約1兆5800億円)未満のM&A案件の活発化がモエリス・アンド・カンパニー(Moelis & Company)の追い風になるとして、投資判断を「市場平均を上回る」に引き上げた。一方、PJTパートナーズ(PJT Partners)は、案件の進捗状況と実際の成約指標の乖離を理由に投資判断を引き下げた。
ヘルスケア株では、キャンター・フィッツジェラルド(Cantor Fitzgerald)がヒューマナ(Humana)の利益見通しを引き上げ、目標株価を300ドル(約4万7400円)から460ドル(約7万2700円)に上げた。投資判断も「中立」から「オーバーウエート」に引き上げた。バークレイズ(Barclays)は、アボット・ラボラトリーズ(Abbott Laboratories)の事業基盤の広さと製品開発力を評価し、「オーバーウエート」で調査を開始した。
株価調整を買い場とみる動きもあった。シティ(Citi)は、オンラインベッティング会社フラッター・エンターテインメント(Flutter Entertainment)の米国事業を前向きにみて、投資判断を「買い」に引き上げた。運輸会社XPOも、株価下落後の市場シェア拡大余地と価格決定力の改善可能性を根拠に「買い」判断を得た。
素材分野では、モルガン・スタンレー(Morgan Stanley)がゴールドフィールズ(Gold Fields)とネクサ・リソーシズ(Nexa Resources)をそろって「オーバーウエート」に引き上げた。金鉱会社ゴールドフィールズについては、今年の株価低迷が投資機会を生んでいると判断した。亜鉛・銅生産会社ネクサ・リソーシズは、業績見通しに比べて株価が低く、フリーキャッシュフロー利回りも高い点を格上げの理由に挙げた。
YM Lee
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