9月物価、再び2%台 韓国銀行「10月は3%前後に上昇」
概要
- 9月の消費者物価上昇率は2.9%と再び2%台となったが、韓国銀行は物価の上昇基調が強まったと明らかにした。
- 韓国銀行は、10月の消費者物価上昇率も3%前後の高い水準が続くとし、中東戦争を巡る不確実性から上昇基調が続くと説明した。
- 市場では、韓国銀行が7月と8月に2会合連続で政策金利を引き上げただけに、10月の会合で追加利上げに踏み切る可能性は大きくないとみている。
期間別予測トレンドレポート


「8月の反動要因を除けば上昇基調は拡大」
10月は政策金利据え置き観測が優勢

9月の韓国の消費者物価上昇率は再び2%台に低下した。ただ、韓国銀行(中央銀行)は反動要因などを踏まえると、むしろ物価の上昇基調は強まったとみている。10月の物価上昇率も3%前後の高水準が続くと評価した。
韓国の統計庁が10月2日に公表した「9月の消費者物価動向」によると、9月の消費者物価指数は120.43と、前年同月比2.9%上昇した。消費者物価は中東戦争の影響で5月に今年初めて3%台(3.1%)を記録し、6月には3.2%へ再び上昇した。7月は2.8%へやや低下した後、8月に3.1%となり、9月は再び2%台に入った。
品目別では、農畜水産物の物価が前年同月比0.3%下落し、全体の消費者物価を0.03ポイント押し下げた。なかでも農産物価格は1年前に比べて4%下がった。統計庁の関係者は、リンゴやナシなどの作柄が良く出荷量が増えたことで果実価格の下落幅が大きくなったと説明した。政府が秋夕の民生安定対策として過去最大の割引支援に乗り出した効果も出たという。
石油類の価格は前年より14.8%上昇した。政府は石油最高価格制の導入により、9月の物価上昇率が0.6ポイント押し下げられたと分析した。この制度がなければ、9月の消費者物価上昇率は3.5%に達していたと推定した。
イ・ジホ韓国銀行副総裁補は10月2日の物価点検会議で「9月の消費者物価、コア物価、生活物価の上昇率はいずれも前月より低下した」と述べた。そのうえで「8月の携帯電話料金に関連する一時的な反動要因が消えた点を考慮すれば、物価の上昇基調はやや強まった」と指摘した。半導体価格の上昇を受け、電子製品など耐久財の値上がり幅も大きくなったと説明した。
イ副総裁補は「10月の消費者物価上昇率も3%前後の高い水準が続く」との見通しを示した。中東戦争を巡る不確実性がなお高く、物価の上昇基調は続くと付け加えた。
もっとも、市場では韓国銀行が10月22日の金融通貨委員会会合で政策金利を追加で引き上げる可能性は大きくないとみる向きが多い。7月と8月に2会合連続で政策金利を引き上げており、まずはその効果を見極めたうえで追加利上げの可否を判断するとの見方が出ている。
ナム・ジョンミン記者 peux@hankyung.com
シム・ソンミ記者 smshim@hankyung.com
Korea Economic Daily
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