モアプロトコルとワールドリバティ・ファイナンシャルがMOU、USD1基盤の金融・決済協力拡大
概要
- モアプロトコルとワールドリバティ・ファイナンシャルは、USD1を基盤とする資産運用や決済など実際の金融サービスでの協力を拡大すると明らかにした。
- モアプロトコルは、ステーブルコインUSD1を軸に保有・運用・移動・決済を一体でつなぎ、AIエージェント基盤の金融環境を構築する方針を示した。
- ワールドリバティ・ファイナンシャルは、USD1の活用範囲を取引から送金・クロスボーダー決済へ広げ、韓国市場での事業機会を模索する考えを明らかにした.
期間別予測トレンドレポート



デジタル資産の金融エコシステム構築を手がけるモアプロトコル(MOA Protocol)とワールドリバティ・ファイナンシャル(World Liberty Financial)は10月1日、ソウル市龍山区のグランドハイアット・ソウルで「My Own Access: The Future of Borderless Wealth & Lifestyle」を共催し、戦略的業務協約(MOU)を結んだ。
創業者や投資家、機関関係者、世界のブロックチェーン業界関係者ら約200人が参加した。両社は、ステーブルコインUSD1を資産運用や決済など実際の金融サービスに活用する方針を確認した。今後はAIエージェント決済やクロスボーダー決済へと協力範囲を広げる計画だ。
分断された金融を接続、MOAカードにUSD1連携
ステファン・ピーチ(Stefan Piech)モアプロトコル最高経営責任者(CEO)は歓迎あいさつで、既存の金融とデジタル資産のエコシステムがなお分断されていると指摘し、両者をつなぐ金融エコシステムを構築する考えを示した。
ピーチCEOは「現在の金融システムとデジタル資産エコシステムの間には、なお多くの断絶がある」と述べたうえで、「暗号資産取引所やオンチェーンにとどまっている資産を、収益創出や決済など日常生活で活用できるようにつなぎたい」と語った。
協業の具体例として紹介したのが、USD1をチャージして決済に使えるMOAカードだ。
ライアン・バランタイン(Ryan Ballantyne)ワールドリバティ・ファイナンシャル最高事業責任者(CBO)は、ステーブルコインの実利用を広げるには、流通網と実際のサービスの結合が重要だと強調した。
バランタインCBOは「USD1の流動性や取引所でのアクセスを広げるだけでは十分ではない」としたうえで、「利用者が実際にステーブルコインを使えるサービスが必要であり、モアプロトコルとの協力を通じて、こうした活用事例を広げていけるだろう」と話した。
モアプロトコル「保有・運用・決済を接続」、AIエージェント金融も推進
最初の基調講演に登壇したレオ(Leo)モアプロトコル最高執行責任者(COO)は、現在のステーブルコイン利用の過程が複数のサービスやネットワークに分断されていると説明し、これを一つの金融の流れとしてつなぐ方針を示した。
レオCOOは「モアプロトコルはステーブルコインの保有(Hold)、運用(Earn)、移動(Move)、決済(Spend)を一つにつなぐことを目指している」と述べ、「複数のブロックチェーン上にあるステーブルコインを、収益型商品や決済サービスへより簡単につなぐことが核心だ」と説明した。
モアプロトコルは今後、利用者が設定した条件に応じてAIエージェントが資金を運用し、決済まで担う金融環境の構築も進める。
レオCOOは「AIエージェントが支出限度や承認条件など、あらかじめ設定されたルールに基づいて資金を管理し、必要なときには決済まで実行できるよう、関連インフラを開発している」と明らかにした。
ワールドリバティ「USD1、取引から送金・決済へ」、韓国事業拡大を示唆
続く基調講演で、ジェフリー・マ(Jeffrey Ma)ワールドリバティ・ファイナンシャル上級副社長(SVP)兼取引所パートナーシップ責任者は、ステーブルコインの用途が取引を超えて送金や決済へ広がるとの見通しを示した。
マ氏は「ステーブルコインはデジタル経済の通貨として定着しつつあり、将来的に市場は2兆ドル(約315兆円)規模まで成長しうるとの予測もある」と語り、「足元では取引所中心の活用が主流だが、今後は送金やクロスボーダー決済へ拡大していく」と指摘した。
韓国市場については「モアプロトコルとの協力を通じて韓国の利用者との接点を広げ、韓国でより多くの事業機会を模索する計画だ」と述べた。
ワールドリバティ・ファイナンシャルはUSD1を軸に、貸し付け・借り入れやAIエージェント決済、実物資産(RWA)のトークン化へと事業領域を広げている。マ氏は、開発中のクロスボーダー決済プロジェクト「WorldSwap」を紹介し、「USD1を活用して異なる通貨間の決済を支えるインフラを整備している」と説明した。
そのうえで「USD1を単なる通貨ではなく、資金が移動するインフラと捉えている」とし、「デジタル経済と世界の金融市場を結ぶ金融インフラを構築したい」と付け加えた。
Minseung Kang
minriver@bloomingbit.ioBlockchain journalist | Writer of Trade Now & Altcoin Now, must-read content for investors.