上場前日に急きょ延期、スマートリングのオウラがナスダックIPO見送り
概要
- オウラはナスダックIPOを上場前日に延期し、公募価格や公募株日程など具体的な内容の公表も見送ったと明らかにした。
- トム・ヘイルCEOは投資家の需要は大きいものの、市場の不確実性を理由に延期したとし、IPOは企業成長の中間段階にすぎないと説明した。
- オープンAIやアンソロピックなどIPOの大型案件も相次いで上場時期を先送りしており、IPO市場は上半期より減速していると海外メディアは伝えた。
期間別予測トレンドレポート


IPO日程は未公表、「市場の不確実性が高まった」
心拍数や睡眠パターン、運動などを指輪で測定
オープンAIやアンソロピックなど大型IPOも先送り

健康管理向けスマートリングを手がけるオウラが、企業公開(IPO)を目前にしてナスダック上場を急きょ延期した。CNBCやウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)などが9月29日に報じた。
オウラは当初、9月29日に公募価格を決め、9月30日に上場する予定だった。仮条件は1株40〜44ドルで、公募株数は計5000万株としていた。投資家の関心は強く、需要は公募株数の4倍に達していた。
だがIPO見送り後も、新たな上場日程を含む具体策は明らかになっていない。トム・ヘイル最高経営責任者(CEO)は声明で「需要の規模は引き続き拡大しているが、市場の不確実性を理由に延期する」と説明した。そのうえで「IPOはオウラにとって成長の中間段階にすぎず、上場時期を選ぶ余地がある」と付け加えた。
オウラは2013年にフィンランドで設立された。心拍数や睡眠パターン、運動、ストレスなどを指輪型端末で測定する。有料会員向けサービスの料金は月5.99ドル(約940円)。6月時点の有料会員数は約570万人だった。
オウラはこれに先立ち、米証券取引委員会(SEC)に提出したIPO申請書で、オープンAIやアンソロピック、グーグルなど外部企業が提供するAIモデルやデータセンターに障害が生じた場合、事業に影響が及ぶ可能性があると説明していた。海外メディアは、足元でAI開発の速度調整論や安全性を巡る懸念が強まっていることと無関係ではないと指摘した。
マージャーマーケットのサミュエル・カー株式資本市場グローバル統括は、今年下半期に入りIPO市場が上半期より減速していると指摘した。収益基盤が強い企業でも、上半期より厳しい基準で上場手続きを進めることになると述べた。
実際、IPOの大型案件として注目されてきたオープンAIは、AIの安全性確認になお時間が必要だとして、上場時期を年内から来年に先送りした。競合のアンソロピックも、上場時期を10月から11月へ1カ月遅らせた。米小型モジュール炉(SMR)企業ホルテック・ニュークリアも、今年のニューヨーク市場への上場計画を保留した。
イ・ミア記者 mia@hankyung.com
Korea Economic Daily
hankyung@bloomingbit.ioThe Korea Economic Daily Global is a digital media where latest news on Korean companies, industries, and financial markets.