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機関資金を暗号資産に呼び込むには「流動性・リスク管理が必要」 イーストポイント:ソウル 2026

Korea Economic Daily

概要

  • 世界の暗号資産業界の関係者は、機関投資家を呼び込むには流動性と体系的なリスク管理インフラが不可欠だと指摘した。
  • パネリストらは、CEX・OTC・DEXなどに分散した流動性をつなぐアルゴリズム型の約定システムと、暗号資産ベースのヘッジ商品の拡充が必要だと強調した。
  • 参加者らは、伝統金融と暗号資産の融合が加速しており、米国の規制環境の変化がこれを後押ししているとして、各国の制度整備の重要性を指摘した。

期間別予測トレンドレポート

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「伝統金融と暗号資産の融合は加速する」

写真:イ・ジュンヒョン ブルーミングビット記者
写真:イ・ジュンヒョン ブルーミングビット記者

世界の暗号資産業界の関係者は、機関投資家の市場参入を広げるには、十分な流動性と体系的なリスク管理インフラが欠かせないと強調した。複数の取引所に分散する流動性をつなぎ、大口注文を安定して処理できる約定システムを整える必要があるという。

9月28日、ソウル・三成洞のウェスティンソウル・パルナスで開かれたグローバルWeb3のプライベートカンファレンス「イーストポイント:ソウル 2026」では、「機関投資家向けトレーディングスタック:流動性、約定、プライムブローカレッジ」をテーマにパネル討論があった。

討論には、サマール・セン氏(タロス・インターナショナルマーケッツ統括)、ベンジャミン・スタニ氏(ファルコンXのアジア太平洋地域機関営業統括)、ジャンダビッド・ペキニョ氏(デリビット・バイ・コインベースのアジア太平洋地域機関市場統括)、CJ・ヘザリントン氏(リミットレス共同創業者兼最高経営責任者=CEO)らが参加した。

セン氏は、機関投資家が暗号資産市場に参入するうえで最も過小評価されている要素として流動性を挙げた。「機関が大口取引を安定して執行するには、複数の市場に分散した流動性を効率的に接続しなければならない」と述べ、流動性の重要性を改めて強調した。

既存の金融会社が使う取引システムだけでは、暗号資産市場の複雑な流動性構造に対応するのは難しいとも指摘した。中央集権型取引所(CEX)や店頭取引(OTC)、分散型取引所(DEX)に分かれた取引経路を統合し、市場環境に応じて注文を分割処理するアルゴリズム型の約定システムが必要だと説明した。

機関投資家のポートフォリオリスクを管理できる金融商品の拡充が必要だとの意見も出た。ヘザリントンCEOは、既存の金融市場では金利スワップやクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)など多様なリスク管理手段が活用されている一方で、なお適切なヘッジ商品がない分野が多いと分析した。

とりわけ、急成長するプライベートクレジット市場を例に挙げた。民間企業向け融資に伴う債務不履行リスクは高まっているが、そのリスクを他の投資家に移転したり分散したりできる商品は十分ではないという。「暗号資産を基盤とする新たな契約は、既存の金融商品では扱いにくかったリスクを管理する手段になり得る」と語った。

伝統金融と暗号資産市場の融合も主要な論点になった。パネリストらは、金融会社が暗号資産企業に投資したり、自前の取引・カストディーのインフラを構築したりする事例が増えていると説明した。既存の金融会社が持つライセンスや顧客基盤、規制当局と築いてきた信頼は、市場融合の過程で競争力になり得るとの見方を示した。

米国の規制環境の変化は、両市場の結び付きを早める要因に挙がった。ただ、この融合の流れが米国に集中しないようにするには、他国も制度整備を急ぐ必要があると指摘した。

オ・ユリム記者/イ・スヒョン ブルーミングビット(Bloomingbit)記者

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