カカオペイ代表「ステーブルコイン・AIで未来金融先取り」 イーストポイント・ソウル2026
概要
- カカオペイは、ステーブルコインとAIを組み合わせたオンチェーン基盤の未来の金融インフラ構築を加速し、世界の金融競争に本格参入する方針を明らかにした。
- シン・ウォングン代表は、ステーブルコイン基盤のオンチェーンネットワークが決済と清算、資産移転を一つのブロックチェーンネットワークに統合し、複雑さとコストを抑えられると説明した。
- シン氏は、AIエージェントが決済、融資、保険など複雑な金融業務を担い、24時間稼働するオンチェーン金融の生態系を形成し得るとしたうえで、この変化を加速する役割をカカオペイが担うと明らかにした。
期間別予測トレンドレポート


AIエージェント間の金融取引時代を展望
「韓国はこれ以上出遅れるな…変化促す」

カカオペイ(Kakao Pay)が、ステーブルコインと人工知能(AI)を組み合わせた未来の金融インフラ構築を加速する。オンチェーン金融とAIエージェントが結びつく市場変化に対応し、世界の金融競争に本格参入する構えだ。
シン・ウォングン代表は9月28日、ソウル市江南区三成洞のウェスティン・ソウル・パルナスで開かれたグローバルWeb3の非公開カンファレンス「イーストポイント・ソウル2026」の基調講演で、未来金融の中核的な変化として、貨幣のソフトウエア化と資産のトークン化、オンチェーン基盤の金融ネットワーク統合を挙げた。
シン氏は、既存の金融システムの複雑さを解消する代替策としてステーブルコインのネットワークを示した。「韓国は速くて安全な金融網を備えているが、用途別に分かれた複数の金融網を運営するには相当のコストがかかる」と指摘。「国境を越える取引では、こうした複雑さはさらに大きくなる」と語った。
そのうえで「ステーブルコイン基盤のオンチェーンネットワークでは、資金や資産はもちろん、取引に伴う権利と義務まで一つのネットワークで処理できる」と説明した。決済と清算、資産移転が分かれた従来の金融構造を、ブロックチェーン基盤の単一ネットワークでつなげられるという意味だ。
AIがこうした金融インフラ転換をさらに早めるとも見通した。これまでは人が金融取引を判断して執行してきたが、今後はAIエージェントが決済だけでなく、融資や保険など複雑な金融業務まで担えるようになるという。
さらに、AIとオンチェーン金融が結びつけば、24時間稼働する金融サービスに加え、AIエージェント同士が直接取引する新たな経済生態系が現れ得るとした。
シン氏は、カカオペイが最近披露した金融秘書サービス「AIコーチ」も紹介した。AIコーチは利用者の金融情報を分析し、合理的な消費に向けた個別助言を提供する。現時点では特定の金融商品を勧めたり、取引を直接執行したりはしないが、関連規制が整えば、AIエージェントによる金融サービス活用の範囲は一段と広がると説明した。
未来の金融インフラ構築には、個別企業の技術開発を超え、金融生態系全体の協力が必要だとも強調した。ステーブルコインが流通するオンチェーンネットワークと、デジタル資産の移動を支えるコンプライアンスと信頼の仕組み、実際の流通と利用を担う金融会社がそろう必要があるという。
シン氏は「世界の金融会社は未来の金融インフラを先取りするため激しく競争しているが、その過程で韓国企業の存在感が見えないのは残念だ」と述べたうえで、「我々もこれ以上出遅れてはならない」と強調した。さらに「誰かがこうした変化を加速する触媒にならなければならない」とし、「その役割をカカオペイが担いたい」と語った。
ペ・テウン記者/イ・スヒョン ブルーミングビット(Bloomingbit)記者
Korea Economic Daily
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