OECD、韓国の2026年成長率を3.7%に上方修正 引き上げ幅はG20で最大
概要
- OECDは、韓国の2026年の実質経済成長率見通しを3.7%へ1.1ポイント引き上げ、G20の中で上方修正幅が最も大きかったと明らかにした。
- 今回の上方修正により、韓国の成長率は2022年以降で初めて、4年ぶりに米国を上回る可能性がある。2027年の成長率見通しも2.6%に引き上げられた。
- OECDとADBは、半導体スーパーサイクル、輸出増加、拡張的財政政策を成長要因とみる一方、地政学的緊張、世界の金融市場の変動性などを下振れリスクに挙げた。
期間別予測トレンドレポート


1ポイント超引き上げたのは韓国だけ
「半導体スーパーサイクル」の成長持続

経済協力開発機構(OECD)は、2026年の韓国の実質経済成長率見通しを従来比1.1ポイント引き上げ、3.7%とした。主要20カ国・地域(G20)の中で上方修正幅は最も大きかった。3.7%は、韓国政府や韓国銀行、韓国開発研究院(KDI)、アジア開発銀行(ADB)など国内外の主要機関による見通しの中でも最も高い水準だ。
OECDは9月23日公表の「中間経済見通し」で、2026年の韓国の実質成長率見通しを従来の2.6%から3.7%に引き上げた。成長率見通しを1ポイント超引き上げた国は韓国だけだった。次いで引き上げ幅が大きかったのはインドで0.8ポイントだった。日本と米国はそれぞれ0.2ポイント引き上げ、0.8%、2.2%を見込んだ。OECDの見通しが実現すれば、韓国の成長率は2022年以降で初めて米国を上回り、4年ぶりの逆転となる。
OECDは2027年の韓国成長率を2.6%と見込んだ。2026年の消費者物価上昇率は3.0%、2027年は2.7%と予想した。韓国企画財政部の関係者は、OECDが2026年は力強い輸出と生産の増加が成長をけん引し、2027年も緩やかな個人消費の回復が続くと評価したと説明した。
韓国成長率の上方修正幅はG20で最大、このままなら4年ぶりに米国上回る
2027年も1.9%から2.6%へ大幅引き上げ
OECDは毎年6月と12月に定例の世界経済見通しを公表し、3月と9月の中間見通しで既存予測を修正する。韓国の成長率見通しは3月の1.7%から6月に2.6%へ改定され、9月は3.7%となった。半年で2ポイント引き上げられたことになる。6月に続き、9月も韓国の上方修正幅はG20で最大だった。
OECDが示した2026年の韓国成長率見通しは、ユーロ圏の1.0%の4倍近い。G20のうち、インド(7.1%)、インドネシア(5.2%)、中国(4.5%)といった新興国を除けば、韓国が最も高い。OECDは6月の定例見通しで、先端半導体需要が強まれば成長率は予測を上回る可能性があると指摘していた。今回はその上振れ要因が現実になった。
2027年の韓国成長率は、6月時点の1.9%から0.7ポイント引き上げて2.6%と見込んだ。2027年の見通しもG20で最大の上方修正となった。2026年の物価上昇率は、6月見通しの2.6%から0.4ポイント高い3.0%を予想した。韓国企画財政部の関係者は、2026年上半期の韓国の実質成長率が3.8%だったことなど最近の指標を踏まえ、OECDが3.7%の見通しを示したとの見方を示した。物価見通しの上方修正には、成長率の大幅な引き上げに加え、6月に比べて国際エネルギー価格が上昇したことが反映されたと語った。
韓国政府は7月の下半期経済成長戦略で、2026年の成長率を3.0%と示した。8月には韓国銀行と韓国開発研究院(KDI)がそれぞれ3.3%、3.2%を見込んだ。9月23日にアジア経済見通しを公表したアジア開発銀行(ADB)は、韓国内の主要機関と近い3.2%を示した。7月時点の2.6%からは0.6ポイント高い。
ADBは、世界的な人工知能(AI)向け半導体需要の拡大に伴う輸出増を反映したと分析した。拡張的な財政政策と底堅い企業業績を背景に、個人消費も緩やかに回復するとの見通しを示した。一方で、地政学的緊張や世界の金融市場の変動性、米国の追加関税引き上げによって輸出と投資が落ち込む可能性を主な下振れリスクに挙げた。
ナム・ジョンミン記者 peux@hankyung.com
Korea Economic Daily
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