1200万ドル調達のリネラ、資金難で運営停止
概要
- リネラは資金難を理由にプロジェクト運営を即時中止し、近いうちに事業を再開する計画もないと明らかにした。
- リネラは総額1200万ドルの出資を受けたが、メインネット公開に必要な追加資金を確保できず、運営停止を決めた。
- LNRAトークンのコミュニティー販売は最低条件の150万USDCに届かず、予約資金は全額返金された。
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レイヤー1ブロックチェーンのリネラ(Linera)が、資金難を理由に運営を停止する。アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)の暗号資産投資部門a16zクリプトやボーダレス・キャピタル(Borderless Capital)などから総額1200万ドル(約18億8000万円)を調達したものの、メインネット公開に必要な追加資金を確保できなかった。
9月18日、業界によると、創業者のマティユー・ボーデ氏は公式ディスコードで「プロジェクトの運営を即時中止する。近いうちに事業を再開する計画もない」と表明した。
リネラがソナー(Sonar)で実施したLNRAトークンのコミュニティー販売も、目標額に届かなかった。約84万8300USDCの投資予約を集めたが、販売成立の最低条件である150万USDC(約2億3600万円)には届かなかった。このため、参加者の予約資金は全額返金された。リネラは販売開始前にも、最低募集額に達しなければ投資金を全額返還すると案内していた。
リネラのチームは、メインネット公開まで運営を続けるため緊急の資金調達を進めたが、追加出資は得られなかった。プロジェクト側は、今回の決定は技術や開発陣の力量、コミュニティーの支援とは無関係だと説明し、支援者と利用者に謝意を示した。
リネラは、メタ(Meta)のデジタルウォレット事業「ノビ(Novi)」に在籍していたボーデ氏が設立したブロックチェーンプロジェクトだ。複数の小規模ブロックチェーン「マイクロチェーン」を並列運用し、取引速度と拡張性を高める技術を開発してきた。
同プロジェクトは2022年6月、a16zクリプト主導のシードラウンドで600万ドル(約9億4200万円)を調達した。当時はシグニ・キャピタル(Cygni Capital)、キマ・ベンチャーズ(Kima Ventures)、トライブ・キャピタル(Tribe Capital)などが出資した。翌2023年8月には、ボーダレス・キャピタル主導の投資ラウンドで600万ドルを追加調達した。累計調達額は1200万ドルに達した。
2回目のラウンドには、レーザー・デジタル・ベンチャーズ(Laser Digital Ventures)、DFG、マトリックスポート・ベンチャーズ(Matrixport Ventures)、フロー・トレーダーズ(Flow Traders)、GSRマーケッツ(GSR Markets)などが参加した。リネラは当時、調達資金を人員拡充やプロトコル開発、テストネット公開、アジア太平洋地域での事業拡大に充てる方針を示していた。しかし、追加資金の確保に失敗し、メインネットを公開できないまま運営停止に追い込まれた。
Doohyun Hwang
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