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アンソロピック、IPOを11月に延期 2兆ドル評価に挑戦

出典
Doohyun Hwang

概要

  • アンソロピックは、IPOの日程を10月から11月に遅らせ、7〜9月期業績の開示後に投資家への訴求を強める方針だ。
  • アンソロピックは年換算の売上高650億ドル(約10兆1000億円)を突破し、2026年末には年換算売上高1000億〜1200億ドルに達する可能性がある。
  • 市場では、アンソロピックが最大2兆ドルの企業価値に挑むなか、AIの安全リスクを巡る論争が変数として取り沙汰されている。

期間別予測トレンドレポート

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当初の10月から1カ月ほど延期

7〜9月期業績の開示後に投資家へ訴求

年換算売上高、650億ドル突破

AI安全論争のなか超大型上場の試金石

写真:Shutterstock
写真:Shutterstock

生成AI「クロード(Claude)」の開発元であるアンソロピック(Anthropic)が、企業公開(IPO)の時期を11月に遅らせる。急成長した7〜9月期業績を開示したうえで、投資家への訴求を強める狙いとみられる。市場では、同社が最大2兆ドル(約312兆円)の企業価値を認められるかに関心が集まっている。

ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は9月18日、複数の関係者の話として、アンソロピックが当初10月と見込まれていたIPO日程を11月に調整したと報じた。同社の助言団の一部は、上場を11月まで遅らせれば7〜9月期業績を投資家に示せる点を利点とみているという。

競合のオープンAIは9月、新たなAIモデル「アストラ(Astra)」を発表した。これに対しアンソロピックは、強い成長基調を維持していることを業績で示せると判断したもようだ。IPO日程は市場環境や投資家需要次第で、さらに変更される可能性がある。

アンソロピックの売上高は急拡大している。7月末時点の年換算売上高は650億ドル(約10兆1000億円)を超えた。前年末の約90億ドル(約1兆4000億円)から7倍超に増えた計算だ。2026年4〜6月期の暫定売上高も115億ドル(約1兆7900億円)を上回り、前年同期の7億8700万ドル(約1230億円)の14倍を超えた。2026年末には年換算売上高が1000億〜1200億ドル(約15兆6000億〜18兆7000億円)に達する可能性もある。

急ピッチの事業拡大を背景に、企業価値への期待も高まっている。アンソロピックは5月の資金調達時に9650億ドル(約150兆円)の企業価値を認められた。IPOを控え、市場では最大2兆ドル規模の企業価値も取り沙汰されている。一部投資家は、2026年に年換算売上高が1000億ドルを超えるとの予想を根拠に、この水準の企業価値を算定しているという。

もっとも、IPOを前にAI開発のスピードを巡る論争は不確定要因になりうる。ダリオ・アモデイ最高経営責任者(CEO)は「最近の先端AIは安全上のリスクを招く恐れがある」と指摘したうえで、「業界は技術開発の速度と安全装置について、より慎重に向き合うべきだ」と訴えた。

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Doohyun Hwang

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