日銀利上げでも円は逆行安 米引き締めで足並み狂う
概要
- 日本銀行が政策金利を 年1.25% に引き上げることが確実視されるものの、円相場は1ドル=156円台前半まで下落に転じた。
- 米日金利差が想定より早く縮まらないとの見方に加え、国際原油価格の上昇、貿易収支の悪化などを背景に、年末の円安の可能性が大きいと伝えた。
- ウォンの対ドル相場も 1382.2ウォン まで急落し、3営業日で 40ウォン 近く下げるなど、ウォン安も進んだ。
期間別予測トレンドレポート


米日金利差は維持の公算
円相場、10日で4円下落

9月18日に開く金融政策決定会合で、日本銀行が政策金利を年1.25%へ引き上げることが確実視されている。31年ぶりの高水準となるが、円相場はむしろ下落に転じた。米連邦準備理事会(Fed)が3年2カ月ぶりに利上げし、追加引き締めの可能性も残したことで、米日金利差は想定ほど早く縮まらないとの見方が広がっている。
9月17日のニューヨーク外国為替市場では、円相場が一時1ドル=156円台前半まで下落した。日銀の利上げ期待を背景に今月上旬には152円台まで上昇していた円相場は、わずか10日で4円ほど下げた。
日銀は9月18日の金融政策決定会合で、政策金利を年1.0%から年1.25%へ引き上げる見通しだ。東京の金融市場では、12月に追加利上げに踏み切る可能性も取り沙汰されている。
通常、日銀の利上げは米日金利差を縮め、円高要因として働く。ただ今回は、Fedの引き締め再開がその効果を相殺した。日銀が0.25ポイントずつ利上げしても、米国が同程度かそれ以上のペースで利上げすれば、金利差は縮まりにくいためだ。
市場では円高期待が急速にしぼんでいる。日本経済新聞によると、外国為替市場の専門家10人のうち8人が、年末に円相場は再び円安に向かうと予想した。日銀が追加利上げしても米日金利差はなお大きいうえ、国際原油価格の上昇や貿易収支の悪化といった円安要因も残るためだ。原油輸入への依存度が高い日本では、国際原油価格の上昇が輸入代金を押し上げ、円売り圧力を強める。これが輸入物価の上昇につながり、日銀に追加利上げを迫る悪循環に陥る可能性がある。
ウォンの対ドル相場も急落した。9月17日午後3時30分時点では1ドル=1382.2ウォンと、前日比13.6ウォンのウォン安・ドル高だった。3営業日で40ウォン近く下げた。
東京=チェ・マンス特派員/シム・ソンミ記者 bebop@hankyung.com
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