カカオペイ、AIエージェントの購買・販売決済を実証 ステーブルコイン連動
概要
- カカオペイは、AIエージェントが自社のデジタル資産ウォレットと決済インフラを連動させ、ステーブルコインで決済するエージェンティック・ペイメントの技術実証を終えたと明らかにした。
- カカオペイは、販売者がAPIなどのウェブリソースをAIエージェントに販売し、ステーブルコインによる決済と精算を通じて収益を精算する機能を検証したと発表した。
- カカオペイは、双方向のエージェンティック・コマースに向けた技術基盤を整えたとし、ステーブルコインなどデジタル資産のインフラ整備とエージェンティック・ペイメントの商用化を進める方針を示した。
期間別予測トレンドレポート



カカオペイは9月15日、人工知能(AI)エージェントが購買や販売の過程で決済を担う「エージェンティック・ペイメント(Agentic Payment)」の概念実証(PoC)を終えたと発表した。
今回の実証では、AIエージェントによる購入時の決済に加え、販売者がAIエージェント向けにデータなどのウェブリソースを販売し、収益を精算する機能も盛り込んだ。
エージェンティック・ペイメントは、利用者がAIエージェントに購買権限や決済上限などの方針を設定したウォレットを付与し、AIエージェントがその範囲内で必要な商品やサービス、データを判断して決済を実行する仕組みだ。x402のようなウェブ決済プロトコルを基盤とする。カカオペイはこれに先立ち、4月にLinux Foundationが発足させた「x402 Foundation」に、韓国の決済事業者として初めて創設メンバーとして参加した。
カカオペイは今回の実証で、AIエージェントが同社のデジタル資産ウォレットと決済インフラを連動させ、ステーブルコインで決済できるようにした。ウォレット連携や決済、精算、残高・上限・方針の管理、エージェント間通信など、エージェンティック・ペイメントに必要な手続きを構築したという。
利用者は既存のカカオペイアプリで、AIエージェントの決済履歴や利用上限、利用先などを確認できる。
あわせて販売者向けの収益化機能も検証した。APIなどのウェブリソースを保有する販売者が、外部のAIエージェントからデータ提供の要請を受けた際、ステーブルコインによる決済と精算を通じて販売できるようにした。例えば、地図サービスの星評価データや気象情報を保有する企業が、それらのデータを必要とするAIエージェントに販売する形だ。
また、カカオペイは事業者ウォレットとビジネスアカウントを連動させ、販売者が専用ダッシュボードで売上高や精算履歴などを確認できるようにした。ウォレットや決済処理、ブロックチェーン基盤の精算、ダッシュボードを一つのインフラとして提供するという。
カカオペイは「人の介在なしにエージェント同士が取引し、買い手と売り手の双方の効用を高める双方向のエージェンティック・コマースに向けた技術基盤を整えた」と説明したうえで、「ステーブルコインなどデジタル資産を活用できるインフラ整備を続ける」とした。
今後は今回の技術実証をもとに、韓国のデジタル資産関連の規制政策に合わせて利用者保護の仕組みを強化する。エージェンティック・ペイメント技術の商用化と普及も進める計画だ。
Minseung Kang
minriver@bloomingbit.ioBlockchain journalist | Writer of Trade Now & Altcoin Now, must-read content for investors.