トランプ氏「カナダ企業を米政府調達から排除」と警告 通商摩擦が激化
概要
- ドナルド・トランプ米大統領は、カナダ企業を米政府調達事業から排除すると表明した。
- 米国とカナダの通商摩擦が長期化すれば、両国にまたがる供給網、とりわけ自動車産業への負担が強まる見通しだ。
- 両国の関税の応酬を受けて企業の生産戦略も変化しており、サッポロビールは生産の一部をカナダから米国へ移している。
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ドナルド・トランプ米大統領は、カナダが米企業と米農家に同等の市場アクセスを保証しなければ、カナダ企業を米政府調達事業から排除すると警告した。
ブルームバーグによると、トランプ大統領は9月8日、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で「カナダが米農家と米企業に完全で公正な相互主義を回復しない限り」、関連措置を講じる考えを示した。
対象として挙げたのは、米連邦政府が商用製品やサービスを購入する「マルチプル・アワード・スケジュール(Multiple Award Schedule)」だ。トランプ大統領は、この制度を通じて販売されるカナダ製の製品・サービスが年間500億ドル(約7兆7200億円)を超えると主張した。
ただ、ブルームバーグ・ガバメントの集計では実際の規模はこれを下回る可能性がある。2021会計年度以降、米連邦機関がカナダから調達した製品・サービスは、機密契約を除いて約130億ドル(約2兆円)だった。
措置が実施されれば、カナダ企業の米連邦政府調達市場へのアクセスは広範に制限される可能性がある。国防契約にも適用するかどうかは、現時点では明らかでない。
カナダも対抗措置を強めている。マーク・カーニー首相は、米国との通商交渉が決裂した後、「ドル対ドル」方式の報復を予告した。9月8日からは、オートバイや化粧品、チーズなど米国製消費財の数百品目に追加関税を課した。一部の米国産鉄鋼製品に対する関税率も25%から50%に引き上げた。
米国とカナダの通商摩擦が長期化すれば、両国にまたがる供給網への負担は一段と重くなりそうだ。とりわけ、自動車をはじめ、部品や原材料の移動が多い産業に影響が及ぶ可能性がある。
カナダの航空機メーカー、ボンバルディア(Bombardier)を巡る懸念も強まっている。共和党のジェリー・モラン上院議員は、トランプ政権に対し、ボンバルディアがカンザス州の雇用などに貢献している点を伝えたと明らかにした。ボンバルディアも、米国内の20超の州で雇用を支えていると強調し、対応に動いた。
両国の関税の応酬を受け、企業の生産戦略にも変化が出ている。サッポロビールは、カナダ産ビールの輸出に課された50%の関税を回避するため、生産の一部をカナダから米国に移している。
Suehyeon Lee
shlee@bloomingbit.ioI'm reporter Suehyeon Lee, your Web3 Moderator.