コールドカード3次攻撃のハッカー、盗難資産45%移動 コインジョインで資金洗浄
概要
- コールドカードの3次攻撃のハッカーが、盗難資産の45%に当たる計97.09 BTC(約780万ドル、約12億円)を移動した。
- ギャラクシーリサーチは、ハッカーがソーチェーン(THORChain)とコインジョイン(CoinJoin)を使ってビットコインを交換・移動し、資金を洗浄していると伝えた。
- コールドカードのファームウエア欠陥に起因する累計盗難額は1806 BTC(約1億4390万ドル、約225億円)に達した。盗難資産の約82%はなお初期アドレスに残っている。
期間別予測トレンドレポート



ビットコインのハードウエアウオレット「コールドカード(Coldcard)」を攻撃したハッカーが、3次攻撃で盗んだ資産の45%を移動したことが分かった。
ザ・ブロックが9月7日に伝えたところによると、ギャラクシーリサーチは、コールドカード3次攻撃の背後にいるとみられるハッカーが盗んだビットコインを継続的に移していると明らかにした。ハッカーは9月2日、盗難資産の一部をソーチェーン(THORChain)経由でイーサリアム(ETH)に交換した。さらに9月6日にはコインジョイン(CoinJoin)を使ってビットコインを移動した。
これまでに移動したのは計97.09BTCで、約780万ドル(約12億円)にのぼる。ギャラクシーリサーチによると、ハッカーは盗難量の多いウオレットから順に資金を移している。規模ベースで上位1〜11位のウオレットの資金はすでに移動した。まだ手つかずの次の10ウオレットには計30.81BTCが残る。小規模ウオレット233件には計33.77BTCが保管されている。
コールドカード攻撃全体でみると、盗難資産の約82%は依然として攻撃者が当初資金を受け取ったアドレスに残っている。残る資金は資金洗浄などを目的に別のアドレスへ移されたとみられる。
今回の攻撃は、2021年に配布されたコールドカードのファームウエアの欠陥に起因する。この不具合により、ウオレットのシード生成過程の乱数性が弱まった。攻撃者はこの弱点を突き、秘密のシードフレーズを総当たり方式で推定したうえで、機器に直接アクセスせず単一署名ウオレットから資金を引き出すことができた。
ギャラクシーリサーチは8月中旬時点で、約190人の被害者から8600超のアドレスを通じて約1779BTCが盗まれたと把握していた。その後、従来は確認されていなかった58アドレスの資金も攻撃者の取引に使われた形跡が新たに見つかった。これを被害額に含めると、累計の盗難量は1806BTCに増える。足元の価格ベースでは約1億4390万ドル(約225億円)となる。
Suehyeon Lee
shlee@bloomingbit.ioI'm reporter Suehyeon Lee, your Web3 Moderator.