ハーモニー、レイヤー1ブロックチェーン終了へ ONEをイーサリアムに移行推進
概要
- ハーモニーがレイヤー1ブロックチェーンの運営を終了し、ONEトークンをイーサリアムへ移行する案を進めると明らかにした。
- ハーモニーは、バリデーターノードの運営停止後もステーキングを維持し、新規プロジェクトのガバナーに転換するバリデーター向けに総額137万ドルの補償原資を用意したと説明した。
- ハーモニーは、脆弱性を突いたONEトークンの大量不正発行や、ホライズン・クロスチェーンブリッジへの攻撃など、繰り返されたセキュリティー事故が今回の決定に影響したと説明した。
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レイヤー1ブロックチェーンのハーモニー(Harmony)が、相次ぐセキュリティー上の脅威を理由に独自ネットワークの運営を終了し、ネイティブトークン「ONE」のイーサリアム(ETH)への移行を進める。
米暗号資産メディアのザ・ブロックが9月7日に伝えた。ハーモニーはX(旧ツイッター)への投稿で「国家単位の攻撃者や人工知能(AI)エージェントがもたらす脅威が大きくなりすぎた」と説明した。2019年のメインネット公開以降、コミュニティーは複数の攻撃や環境変化を乗り越えてきたとしたうえで、「いまこそハーモニーネットワークを完全に終了するときだ」と表明した。
これに伴い、バリデーターは9月10日からノード運営を停止できる。ハーモニーはノード停止と関連契約の締結後、ステーキングを維持しつつ新規プロジェクトの「ガバナー」に転換するバリデーター向けに、総額137万ドル(約2億1400万円)の補償原資を確保した。
ONEトークンはイーサリアム基盤へ移す案が示された。ハーモニーはネットワークの最終ブロック時点を基準に、個人ウォレット、ステーキング委任分、バリデーター報酬、スマートコントラクト、中央集権型取引所の保有分などをスナップショットする。その後、同一のウォレットアドレスに新たなONEトークンをエアドロップする計画だ。トークンの総供給量と発行率は従来の水準を維持する。
ただ、マルチシグウォレットや流動性プール、オンチェーンアプリケーションは自動では移行されない。このためハーモニーは利用者に対し、9月10日までにすべてのスマートコントラクトから資産を引き出すよう勧告した。
今回の決定には、度重なるセキュリティー事故が影響した。ハーモニーは先月、攻撃者がネットワークのクロスシャードレシート検証の脆弱性を悪用し、6回にわたり3兆ONE超を不正発行したことを確認した。当時、同社は攻撃前の時点へのネットワークのロールバックと、ONEの他チェーンへの移行を対応策として検討していた。
2022年6月には、ハーモニーのホライズン・クロスチェーンブリッジが攻撃を受け、約1億ドル(約156億円)相当の暗号資産が盗まれた。米連邦捜査局(FBI)はその後、この攻撃の背後に北朝鮮系ハッカー集団ラザルスグループとAPT38がいたと指摘した。
ハーモニーは今後、従来のブロックチェーン事業に代えて、AI動画クリエーターを中心とする新たな「リミックス経済」の構築に乗り出す。クリエーターがプロンプトやコンテンツ資産を公開し、利用者がそれを再加工したうえで、AIエージェントが多様な動画へと拡張する仕組みを想定している。
Suehyeon Lee
shlee@bloomingbit.ioI'm reporter Suehyeon Lee, your Web3 Moderator.