ゴールドマン・サックス、中東の原油輸送障害拡大なら原油は1バレル120ドルに上昇も
概要
- ゴールドマン・サックスは、中東の原油輸送障害が拡大した場合、国際原油価格が1バレル120ドルまで急騰し得ると明らかにした。
- ゴールドマン・サックスは、域内の原油輸出が正常化すれば、ブレント原油価格が1バレル80ドルまで下がり得ると伝えた。
- ゴールドマン・サックスは、地政学リスクに対応する投資家に対し、原油より天然ガスと精製油の価格上昇に賭ける戦略を示した。
期間別予測トレンドレポート



中東で船舶への攻撃が拡大した場合、国際原油価格が1バレル120ドル(約1万8700円)まで急騰する可能性がある。ゴールドマン・サックスがこうした見通しを示した。
ブルームバーグが9月7日に報じた。ゴールドマン・サックスのグローバル商品調査部門で共同責任者を務めるダーン・ストルイベン氏はインタビューで「ここ数日の状況は、原油輸送の支障がより広範かつ深刻になるリスクが相当大きいことを示している」と語った。
国際原油価格は、米国とイランがホルムズ海峡を巡って対立を深めるなか、2025年7月以来の高水準まで上昇した。最近では米国がイランのタンカーを攻撃し、イランはホルムズ海峡の外側に新たな制限区域を宣言した。米海軍はイランの港を封鎖する一方、ほかの産油国の船舶運航を護衛している。
ゴールドマン・サックスは、中東の原油輸送障害が深刻化する強気シナリオでは、原油価格が1バレル120ドルまで上昇し得ると見込む。逆に域内の原油輸出が正常化すれば、1バレル80ドル(約1万2500円)まで下がると予想した。足元の北海ブレントは1バレル97ドル前後で取引されている。
特にゴールドマン・サックスは、地政学リスクへの対応を図る投資家に対し、原油よりも天然ガスと精製油の価格上昇に賭ける戦略を示した。6カ月超にわたる戦争で、天然ガスと石油製品の上昇幅は原油を上回っている。産業用燃料であるディーゼル価格は2026年に入って2倍超に上昇した。
ストルイベン氏は「原油価格にもなお相当な追加上昇余地があるとみているが、地政学リスクをヘッジするなら、世界の天然ガスと精製油の買い持ちを推奨する」と述べたうえで、「これらの市場では供給ショックが原油より大きく表れている」と指摘した。
さらに、中国が高値に対応して原油輸入を減らすことで、原油市場では価格安定化の役割を果たすとの見通しも示した。ただ、天然ガス市場と精製油市場では、中国が同様の緩衝役を果たしていないと分析した。
Suehyeon Lee
shlee@bloomingbit.ioI'm reporter Suehyeon Lee, your Web3 Moderator.