プーチン氏、米特使らと3時間超会談 終戦の打開策なお見えず
概要
- プーチン大統領は米側の交渉代表とウクライナ戦争の終戦方策を協議したが、具体的な合意や打開策は公表されなかった。
- 会談では、ウクライナの領土と北大西洋条約機構(NATO)加盟問題を巡る立場の隔たりが依然大きく、ロシアは併合を宣言した4地域の全域引き渡しとNATO加盟断念を求める立場を維持していると伝えた。
- 会談ではウクライナ問題に加え、ロシアと米国が進め得る大規模な経済協力事業も議題となった。キリル・ドミトリエフ氏は今回の訪問を「重要な平和仲介活動」と評価した。
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ロシアのプーチン大統領は米側の交渉代表と3時間超にわたって会談し、ウクライナ戦争の終戦方策を協議した。ロシア側は有益な会談だったと評価したものの、具体的な合意や打開策は明らかになっていない。
ロイター通信が9月5日(現地時間)に伝えた。プーチン氏はモスクワのクレムリンで、トランプ米大統領の特使スティーブ・ウィトコフ氏と、同大統領の義理の息子ジャレッド・クシュナー氏と会談した。両氏のモスクワ訪問は1月以来初めてだ。
クレムリンのユーリ・ウシャコフ外交担当補佐官は、米側が紛争解決に向けた複数の案を提示したと明らかにした。会談については「時宜を得たもので、双方にとって非常に有益だった」と語った。ただ、米側提案の具体的な内容は公表しなかった。
プーチン氏は、ロシア軍が前線で実質的な進展を遂げており、目標達成に自信を持っていると強調したもようだ。戦争を終わらせるには、ロシアが従来から主張してきた紛争の根本原因をすべて取り除く必要があるとの立場も改めて示した。
ウクライナの領土問題と北大西洋条約機構(NATO)加盟を巡っては、双方の隔たりがなお大きい。ロシアは、自国が併合を宣言した4地域の全域をウクライナが引き渡し、NATO加盟も断念すべきだとの主張を崩していない。ウクライナは、事実上の降伏を迫る条件だとして受け入れを拒んでいる。
プーチン氏は会談に先立ち、トランプ氏の仲介努力に謝意を示した。「困難な状況に飛び込んだことを承知しているが、トランプ大統領は紛争解決に向けた努力をやめていない」と述べた。トランプ氏はこれに先立ち、米国が新たな終戦案を用意したと明らかにしていたが、詳細は公表していない。
会談ではウクライナ問題に加え、ロシアと米国が進め得る大規模な経済協力事業についても協議した。プーチン氏の投資・経済協力担当特使キリル・ドミトリエフ氏は、会談後、今回の訪問を「重要な平和仲介活動だ」と評価した。
プーチン氏は米代表団の移動を確保するため、ロシア軍にキーウへの攻撃を3日間停止するよう指示した。ウクライナのゼレンスキー大統領も、9月7日までモスクワを攻撃しない用意があると表明した。ウィトコフ氏とクシュナー氏は会談直後にモスクワを離れ、9月6日にキーウでゼレンスキー氏と会う予定だ。
Doohyun Hwang
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