ロビンフッドCEO「トークン化が金融の国境を取り払う、金融資産は世界に開放すべき」
期間別予測トレンドレポート



ロビンフッドの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のウラジミール・テネフ氏は、トークン化を通じて米国の良質な金融資産を世界の投資家に開放すべきだと訴えた。
テネフ氏は9月4日、Xへの投稿で「誰もが、どこに住んでいても質の高い金融資産にアクセスできるべきだ」と表明した。そのうえで「トークン化は、米国の資本市場が持つ強みを世界へ広げられる技術だ」と指摘した。トークン化は、株式や債券など伝統的な資産に関する権利を、ブロックチェーン基盤のトークンとして発行する仕組みを指す。
既存の金融インフラの限界にも触れた。伝統的な金融市場は、決まった取引時間や閉鎖的な電算網、複数段階の仲介機関を軸に設計されているためだ。このため、24時間取引や資産同士の組み合わせ、スマートコントラクトを使った自動化、個人による資産の直接保管の実現は難しいと説明した。テネフ氏は「投資家の要求は、金融インフラの発展速度よりも速く変化した」としたうえで、「ロビンフッドはそれを変えるために取り組んでいる」と強調した。
トークン化市場の成長余地の大きさも強調した。現在の市場規模は世界の金融市場と比べればまだ初期段階にあるものの、創業者や流動性供給者(LP)、投資家、ブロックチェーンインフラ企業が生態系に加わり、活用先は急速に広がっているという。トークン化資産の流動性が十分に確保されれば、各国の取引所の運営時間に左右されず、世界の投資家が同じ資産を売買できるようになる。
もっとも、既存の金融会社や規制当局がトークン化市場を受け入れるには時間がかかるとの見方も示した。資産の法的権利や投資家保護、国ごとに異なる証券規制、自己保管の過程で生じうるリスクなどが課題に挙がるためだ。テネフ氏は「市場はなお初期段階にあり、構築すべきものが多く残っている」と述べたうえで、「既存の金融業界の参加を促すには時間と努力が必要だろうが、進める価値のある変化だ」と訴えた。
Doohyun Hwang
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