ファイルコイン、10月15日にベスティング終了 FILの新規供給75%減へ
概要
- ファイルコイン(Filecoin)は、10月15日にPL・FF関連のFILベスティングが終了するのに伴い、年間の新規供給量が約75%減少する見通しだと明らかにした。
- ベスティング終了後の年間新規供給は、現在の流通量の約2%水準に当たる2200万FILのブロック報酬だけとなり、焼却や担保の預け入れ次第では純供給がさらに減る可能性があるとした。
- ファイルコインは、FIP-0118ソルスティス、FOC売上高の増加、法人向けストレージサービスフィル・ワン(Fil One)の投入を通じて有料ネットワーク利用が増えており、トークンの需給構造に変化が生じる可能性があると説明した。
期間別予測トレンドレポート



ファイルコイン(Filecoin)のFIL新規供給量は、10月に大幅に減る見通しだ。ネットワーク立ち上げ後に最大の供給源となってきた初期配分分のベスティングが10月15日に終わるためで、年間の新規供給量は約75%減少するとみている。
ファイルコインの9月4日付ブログによると、プロトコル・ラボ(PL)とファイルコイン財団(FF)に関連するFILのベスティングは10月15日に終了する。現在は年間約6670万FILがベスティングを通じて市場に放出されており、これとは別にブロック報酬として約2170万FILが追加されている。
ベスティング終了後は、年間約2200万FILのブロック報酬だけが新規供給として残る。これは現在の流通量の2%をやや上回る水準で、新規発行量全体は従来より約75%減る計算になる。
実際の流通量の増加ペースは、焼却量や担保預け入れの規模次第でさらに鈍る可能性がある。ファイルコインのトークノミクスのシミュレーションでは、ネットワークの状況に応じて、2027年末の1日当たり純供給増加量が2026年8月比で約86〜119%減る可能性があると示した。供給減少幅が大きいシナリオでは、新たに流通するFILを焼却分やロック分が上回り、純供給がマイナスに転じる可能性もある。ただ、これは見通しではなくシミュレーション結果だ。
トークン報酬の仕組みを需要と連動させる見直しも進んでいる。ファイルコインのFIP-0118「ソルスティス(Solstice)」は、ブロック報酬の一部を実際の有料利用を増やすサービスに配分し、オンチェーン決済額が定めた基準に届かなければ、その分を焼却する内容を盛り込む。提案は9月に承認され、今後のネットワーク更新への反映を待っている。
需要面では、有料ストレージ利用も増えている。ファイルコイン・オンチェーン・クラウド(FOC)のオンチェーン決済ベースの年換算売上高は、1月の663ドル(約10万円)から8月末には5万9327ドル(約930万円)に増えた。同じ期間に実際の決済利用者は73人から119人に増加した。
法人向けストレージサービス「フィル・ワン(Fil One)」も6月に始まった。アマゾンS3と互換性を持つ保存サービスで、料金は1テラバイト(TB)当たり月額4.99ドル(約780円)とし、データ持ち出し手数料は課していない。
ファイルコインは、ベスティング終了に伴う新規FIL供給の大幅減少と、有料ネットワーク利用の拡大が重なれば、トークンの需給構造にも変化が生じる可能性があると説明した。
Minseung Kang
minriver@bloomingbit.ioBlockchain journalist | Writer of Trade Now & Altcoin Now, must-read content for investors.