世界の国債利回りに連鎖ショック 米10年債4.81%、日独仏も急騰
期間別予測トレンドレポート


米日独仏で一斉に急騰
原油高発のインフレ懸念と財政負担が重なる
利上げ観測が株式市場を直撃

世界の主要国の国債市場が揺れている。国際原油価格の上昇に伴うインフレ懸念に、主要国の財政負担と金融政策を巡る不確実性が重なり、国債利回りが連日上昇している。国債利回りの急騰は各国の株式市場の重荷になっている。
9月2日にグローバル債券取引プラットフォームのトレードウェブがまとめたところによると、世界の債券市場の指標である米10年物国債利回りは同日、一時4.81%を付けた。2025年1月以来の高水準。国債利回りの上昇は債券価格の下落を意味する。30年物国債利回りは5.29%まで上昇し、2007年以降で最高水準となった。金融政策に敏感な2年物国債利回りも4.4%に上昇した。
日本の国債市場では、前日に10年物国債利回りが30年ぶりに3%を記録したのに続き、9月2日には3.03%まで上昇した。ドイツとフランスの30年物国債利回りも、2011年以降で最も高い水準に跳ね上がった。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、国債利回りの急騰が世界経済全体の負担となり、住宅購入者やクレジットカード利用者から、ここ数年で大規模な借り入れを進めてきた各国政府まで圧迫していると報じた。
今回の世界的な国債利回り上昇は、中東で米国とイランの交戦が再開し、原油価格が急騰した影響が大きいとの見方がある。中東発の原油ショックで物価上昇圧力が再び強まり、各国中央銀行の利下げ期待は後退した。国家財政への警戒も強まっている。債務の多い国ほど、国債利回りの上昇が借り換え費用の増加と追加借り入れにつながり、債務の悪循環に陥るとの懸念も広がっている。
ケビン・ウォーシュ米連邦準備理事会(Fed)議長が最近、インフレとの闘いは終わっていないとの認識を示して以降、9月のFed利上げ観測も強まった。欧州中央銀行(ECB)や日銀(BOJ)など各国中銀がそろって利上げに動くとの観測も広がっている。三菱UFJの欧州グローバルマーケットリサーチ統括、デレク・ハルペニー氏は「すでに危険領域に入った」と述べたうえで、「政策金利が上がるほど、株式市場が崩れるリスクは大きくなる」と警告した。
世界の国債利回り急騰の余波は韓国株にも及んだ。韓国総合株価指数(KOSPI)は9月2日、3.99%安の6562.72で取引を終えた。
キム・ジュワン記者 kjwan@hankyung.com
Korea Economic Daily
hankyung@bloomingbit.ioThe Korea Economic Daily Global is a digital media where latest news on Korean companies, industries, and financial markets.