AI・半導体株に偏ったウォール街、モメンタム投資が最悪成績の危機
概要
- 7月以降、S&P500モメンタム指数が9%超下落し、モメンタム投資は市場全体に対して25年ぶりに最も振るわない四半期を記録する可能性があると伝えた。
- エヌビディア、AMD、マイクロンなどAI・半導体の主力株への賭けで、2026年4〜6月期のS&P500モメンタム指数は44%急騰したが、7月以降は大幅な損失に転じたと報じた。
- 足元ではバイオ株の急騰に加え、投機筋のナスダック100先物の純売り越しが20年で最高水準に達し、銘柄ごとの勝ち組と負け組が急速に入れ替わっていると伝えた。
期間別予測トレンドレポート


7月以降、S&P500モメンタム指数は9%超下落
ナスダック100先物の純売り越しは20年で最高水準

上昇銘柄を買い、低迷銘柄を空売りするモメンタム投資が7月以降、急速に揺らいでいる。人工知能(AI)・半導体の主力株に賭けた投資家は大きな損失を被っている。
9月2日付のウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、7月以降のS&P500種株価指数は2.8%上昇した。一方、S&P500モメンタム指数は9%超下落した。バンク・オブ・アメリカ(Bank of America)は、7月のモメンタム戦略の損失が世界金融危機時の2009年4月以来で最大だったと集計した。この流れが9月まで続けば、モメンタム指数は市場全体に対して25年ぶりに最も振るわない四半期を記録する見通しだ。
モメンタム投資家は2026年、エヌビディア(NVIDIA)やAMD、マイクロン・テクノロジー(Micron Technology)などAI関連の恩恵株を買い進める一方、AI普及で打撃を受けるとみられる銘柄を空売りしてきた。これを追い風に、S&P500モメンタム指数は2026年4〜6月期に44%上昇し、四半期ベースで過去最高の上昇率を記録した。直近5年間の上昇率も133%に達し、市場全体の収益率の2倍近くに膨らんだ。
ただ、同じ方向に動く資金が増えるほど、流れが反転した際に売りが一斉に出るリスクも大きくなる。足元の反転のきっかけは、空売りが積み上がっていたバイオ株の急騰だった。モデルナ(Moderna)は、メルク(Merck)と共同開発したがんワクチンを巡る好材料を受け、8月だけで約150%上昇した。同社株の下落に賭けていたクオンツファンドやヘッジファンドが損失を抑えるために買い戻しを急ぎ、上昇に拍車をかけた。
足元では、これまで上昇をけん引してきた主力株の下落に賭ける投資家も増えている。米商品先物取引委員会(CFTC)によると、投機筋によるナスダック100先物の純売り越しは過去20年で最高水準に膨らんだ。市場指数が上昇していても、個別銘柄では勝ち組と負け組の入れ替わりが急速に進んでいる。
オ・セソン記者 sesung@hankyung.com
Korea Economic Daily
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