暗号資産財務企業の時価総額、3400億ドルに拡大 アルトコイン系DATが存在感
概要
- 暗号資産 DAT の合算時価総額は8月中旬以降、約 10% 増え、3400億ドル 水準となった。
- ストラテジーやビットマインなど主要 DAT の株価はそれぞれ 30%、27% 上昇し、基礎資産である ビットコイン、イーサリアム の収益率を上回った。
- HYPE、ZEC を保有する PURR、CYPH はそれぞれ 62%、142% 上昇した。mNAVプレミアム を通じて追加の暗号資産購入が可能な構造もある。
期間別予測トレンドレポート



暗号資産を大量保有するデジタル資産財務企業(DAT)の時価総額が足元で再び膨らんでいる。なかでもアルトコインを保有する企業は、基礎資産を上回る収益率を上げている。
ザ・ブロックが9月2日に伝えたところによると、暗号資産DATの合算時価総額は8月中旬以降に約10%増え、3400億ドル(約54兆4000億円)水準となった。ただ、ビットコイン(BTC)が12万6000ドル(約2020万円)前後の過去最高値を付けていた前年10〜11月の約4900億ドル(約78兆5000億円)には届いていない。
DATは、株式発行などで調達した資金でビットコインやイーサリアム(ETH)などの暗号資産を買い入れて保有する企業を指す。企業価値が保有暗号資産の価値を上回るプレミアムを維持すれば、追加の株式発行で資金を確保し、それを再び暗号資産の購入に振り向けられる。
主要DATの株価も上昇している。ビットコインを保有するストラテジー(Strategy)は直近で約30%上昇し、イーサリアム財務企業のビットマイン(Bitmine)も27%上げた。特にストラテジーは8月17日以降、ビットコインの収益率を約10ポイント上回った。
アルトコインを保有するDATの上昇幅はさらに大きい。ハイパーリキッド(HYPE)を基盤とするPURRは62%、ジーキャッシュ(ZEC)を保有するCYPHは142%上昇した。同じ期間の基礎資産の上昇率はHYPEが36%、ZECが56%で、関連DATの株価は暗号資産そのものの収益率を大きく上回った。
DATの事業モデルも、単純な暗号資産保有からブロックチェーンのエコシステムに直接参加する形へ広がっている。イーサリアム系DATは、保有するETHをステーキングしてネットワーク運営に参加し、追加収益を得られる。
PURRはハイパーリキッドのバリデーターを運営し、ガバナンス投票にも参加している。CYPHは採掘事業を通じてジーキャッシュのネットワークにハッシュレートを提供している。ビットコインを主に保有するストラテジーと異なり、保有資産をネットワーク上で直接活用できる点が、これらDATの差別化要因とされる。
DATでは、純資産価値に対する時価総額倍率(mNAV)にプレミアムが付けば、追加の資金調達と暗号資産の買い増しが続く構図も成り立つ。高い企業価値を背景に株式を発行して資金を調達し、その資金を再び暗号資産の購入に振り向けることで、1株当たりの暗号資産保有量を増やす仕組みだ。
Suehyeon Lee
shlee@bloomingbit.ioI'm reporter Suehyeon Lee, your Web3 Moderator.