エヌビディア、台湾メディアテックに35億ドル出資 海外直接投資で過去最大
期間別予測トレンドレポート



エヌビディアが台湾の半導体メーカー、メディアテック(MediaTek)に35億ドル(約5590億円)を出資する。米国外で実施する同社の直接投資としては過去最大となる。
ブルームバーグが8月31日に報じた。エヌビディアはメディアテックが発行する35億ドル規模の転換社債を引き受ける。社債は将来、メディアテック株に転換できる。投資計画が伝わったこの日の台湾株式市場では、メディアテック株が値幅制限いっぱいの10%高まで急騰した。
今回の出資は、メディアテックが進める総額39億ドル(約6230億円)のドル建て転換社債発行の一環だ。メディアテックはアルファベットなどほかの投資家も今回の資金調達に参加したと明らかにしたが、個別の投資額は公表していない。
スマートフォン向け半導体を主力に成長してきたメディアテックは、足元でカスタム半導体設計へ事業領域を広げている。シャオミやオッポなどにモバイル向けチップを供給し、クアルコムと競ってきた。AI市場の拡大を機に、企業の自社AIチップ開発を支援する受託型半導体事業を強化している。
メディアテックは2026年初め、アルファベット傘下のグーグルとも協力関係を築いた。市場では、スペースXが今後メディアテックのAI半導体の顧客になる可能性も指摘されている。AI事業への期待が高まるなか、メディアテックの時価総額はここ数カ月で約3倍に膨らんだ。
インドスエズ・ウェルスマネジメントのフランシス・タン主席ストラテジストは、今回の出資について「メディアテックに対する相当大きな戦略的支援を示している」と述べた。そのうえで、同社がスマートフォン向けチップ中心の企業から、より幅広いAI半導体企業へ転換しつつある流れを裏付けると分析した。
メディアテックのリック・ツァイ最高経営責任者(CEO)は、エヌビディアとの投資契約を受けてAI半導体事業の成長が一段と加速するとの見通しを示した。メディアテックはこれに先立ち、カスタムAI半導体事業の2026年売上高が20億ドル(約3200億円)に達すると見込んでいた。
メディアテックは中長期的に、AI向け受託半導体市場での存在感をさらに高める方針だ。2027年に800億ドル(約12兆8000億円)規模になると見込む同市場で、15%のシェア獲得を目標に掲げている。
Suehyeon Lee
shlee@bloomingbit.ioI'm reporter Suehyeon Lee, your Web3 Moderator.