国際原油急騰、米の対イラン攻撃再開で 北海ブレント90ドル突破
概要
- 米国がイランを直接攻撃し、国際原油が急騰した。北海ブレント11月物は1バレル=90ドルを上回った。
- 中東紛争とホルムズ海峡での武力衝突再開を受け、原油供給の不確実性と供給懸念が価格に反映された。
- 日量約600万〜800万バレルの原油がホルムズ海峡を通過しており、船舶の運航は限定的に続いている。北海ブレント先物価格はこの1カ月、約17ドルの値幅で動いた。
期間別予測トレンドレポート



米国が約1カ月ぶりにイランを直接攻撃し、ホルムズ海峡を巡る軍事的緊張が再び高まった。これを受け、国際原油価格が急騰した。
ブルームバーグによると、8月30日の取引で11月物の北海ブレント先物は1バレル=90ドル(約1万4400円)を上回り、米国産標準油種(WTI)は86ドル前後で推移した。数カ月にわたる中東紛争で原油供給の不確実性が続くなか、ホルムズ海峡で武力衝突が再開し、供給懸念が改めて相場に織り込まれた。
今回の原油高は、米軍が8月29日にイランのララク島にあるロケット発射台を攻撃したことをきっかけに広がった。米中央軍(CENTCOM)のティム・ホーキンス報道官によると、この発射台ではホルムズ海峡に機雷を投入する準備が進められていた。ここ数週間続いていた米国とイランの相対的な小康状態も、今回の攻撃で崩れた。
国際原油価格は8月に入り、中東情勢の変化に応じて大きく変動している。北海ブレント先物はこの1カ月、1バレルあたり約17ドル(約2720円)の値幅で動いた。米国とイランの衝突終結に向けた交渉は進展と後退を繰り返しており、米国がイラン経済の孤立を狙って圧力を強める方針を示したことにも相場は敏感に反応した。
もっとも、ホルムズ海峡を通る原油輸送が完全に止まったわけではない。貨物輸送の状況を追うトレーダーによると、米国とイランが平和協定を結んでいないなかでも、足元では日量約600万〜800万バレルの原油がホルムズ海峡を通過している。
イランの半官営メフル通信も、イランが承認した航路を通る船舶の運航が限定的に続いていると報じた。これらの航路を利用する船舶は通行料を支払っているという。
一方、8月30日は英国の一部地域が祝日に当たり、北海ブレント先物の取引量は通常より減る可能性がある。
Suehyeon Lee
shlee@bloomingbit.ioI'm reporter Suehyeon Lee, your Web3 Moderator.