中東以外の原油輸入40%増 イラク産は20年2カ月ぶりゼロ
概要
- 7月の中東以外の原油輸入量は前年同月比で40%増え、中東産の比率は69.5%から61.1%に低下した。
- イラク産原油の輸入は20年2カ月ぶりにゼロとなる一方、米国産・カナダ産・アフリカ産の輸入は大きく増えた。
- ホルムズ海峡の通航縮小とバブ・エル・マンデブ海峡の封鎖の余波で、8〜9月の原油輸入量は再び減少する可能性が大きいと業界はみている。
期間別予測トレンドレポート


ホルムズ海峡封鎖の余波で
製油各社、調達先の多角化進む

7月の中東以外からの原油輸入量は前年同月に比べ40%増えた。ホルムズ海峡封鎖の余波で、2025年の韓国の原油輸入量で4位だったイラク産は約20年ぶりに輸入が途絶えた。韓国の製油各社は原油の調達先の多角化を急いでいる。
韓国石油公社によると、7月にサウジアラビアなど中東から輸入した原油は5690万バレルと、前年同月より3.5%減った。原油輸入全体に占める中東産の比率は69.5%から61.1%へ8.4ポイント低下した。中東以外からの輸入量は3628万バレルと、前年同月の2592万バレルから40%増えた。
中東産の減少分は北米産とアフリカ産が補った。政府による中東以外の原油への海上運賃支援も追い風となり、米国産の輸入は1730万バレルと前年同月比28.5%増、カナダ産は232万バレルと112.1%増えた。アフリカ産も571万バレルと49%増加した。
韓国が2025年に4番目に多く輸入したイラク産原油は、7月の輸入量がゼロだった。イラク産原油の輸入が途絶えたのは2006年5月以来で、20年2カ月ぶりとなる。イラクの主要輸出港がホルムズ海峡の内側にあり、封鎖後に輸出ルートが絶たれた影響とみられる。クウェート産の輸入量も400万バレルと、前年同月比39.5%減った。
一方、ホルムズ海峡を代替できる輸出ルートを持つ国からの輸入は増えた。サウジアラビア産は3071万バレルと前年同月より7.6%増え、アラブ首長国連邦(UAE)産は1428万バレルと17.5%増加した。2025年7月に輸入実績がなかったオマーン産も504万バレル入った。これらの国の調達量が中東産輸入に占める比率は69%から87.9%に高まった。UAEのフジャイラ港、サウジアラビアのヤンブー港、オマーンの主要積み出し港はいずれもホルムズ海峡を迂回できる代表的な港だ。
韓国の製油設備は中東産の重質・高硫黄原油の処理に合わせて設計されている。中東産を短期間で置き換えるのは難しく、製油各社はまず中東域内で代替航路を確保できる国からの調達を増やしたとみられる。
7月の原油輸入量全体は9318万バレルと、6月より26.6%増えた。6月下旬にホルムズ海峡の通航が一時再開し、海峡内で待機していた韓国向け船舶の原油が一斉に入ったためだ。業界関係者は「ホルムズ海峡の通航が再び滞っているうえ、バブ・エル・マンデブ海峡まで封鎖され、喜望峰経由に切り替えるタンカーが増えている」と話した。8〜9月の原油輸入量は再び減少する可能性が大きいという。
ソン・ジュニョン記者 ssong@hankyung.com
Korea Economic Daily
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