概要
- ビットゴがNYDIGの機関トレーディング事業を買収し、デリバティブと金融サービスを強化すると発表した。
- ビットゴは今回の買収を通じ、カストディー、決済、ウォレット基盤とトレーディング・金融機能を組み合わせ、機関投資家向けのデジタル資産サービスを拡大するとした。
- NYDIGは今回の取引を機に、ビットコイン(BTC)採掘とHPCデータセンター開発に経営資源を集中する計画だ。
期間別予測トレンドレポート



デジタル資産インフラ企業のビットゴ(BitGo)が、NYDIGの機関トレーディング事業を買収した。デリバティブと金融サービスを強化し、機関投資家向けのデジタル資産事業を広げる。
ビットゴは8月27日、NYDIGの機関トレーディング事業と関連資産の買収を完了したと発表した。取引額は明らかにしていない。
今回の買収により、ビットゴはNYDIGが提供してきたデリバティブ、仕組み商品、金融・資本市場ソリューションを既存の機関向けサービスに組み込む。カストディー、決済、ウォレット基盤にトレーディングと金融機能を組み合わせ、機関顧客がより幅広いデジタル資産サービスを利用できる体制を整える方針だ。
これに伴い、NYDIGの従業員約30人と機関顧客との関係もビットゴに移管された。NYDIGの機関トレーディング事業は、資産運用会社やヘッジファンド、企業、ファミリーオフィスに対し、流動性供給やリスク管理、顧客ごとの取引戦略を提供してきた。
ビットゴの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のマイク・ベルシェ氏は「機関投資家はカストディーや取引だけでなく、金融や決済まで含めてデジタル資産の全工程を支えられる信頼できるパートナーを求めている」と語った。そのうえで、今回の買収によってトレーディングとインフラの能力を拡充し、より幅広い機関顧客を支援できるようになると強調した。
NYDIGは今回の取引を機に、電力生産やビットコイン(BTC)採掘、高性能コンピューティング(HPC)データセンター開発事業に経営資源を集中する計画だ。現在のデータセンター開発パイプラインは3GWを超え、このうち1GW超は2027〜2028年に供給可能になる見通しという。
NYDIGの最高経営責任者(CEO)、テジャス・シャ氏は「機関トレーディング事業はデリバティブと金融分野で競争力を築いてきた」と説明した。ビットゴのデジタル資産インフラとの相乗効果にも期待を示した。
YM Lee
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