モナド、鍵を失っても同じアドレス維持 復旧・量子コンピューター対応機能を提案
Minseung Kang
期間別予測トレンドレポート



イーサリアム互換のブロックチェーン「モナド(Monad)」が、ウォレットのアドレスとそれを制御するセキュリティー鍵を分離し、鍵を失ったり差し替えたりしても、既存のウォレットアドレスと資産をそのまま維持できるようにするアップグレード案を示した。
8月25日に暗号資産専門メディアのコインデスクが報じた。モナドは、ウォレットアドレスは維持したまま、取引を承認する認証手段だけを追加・変更できる新たなアカウント構造を提案している。
現在、一般的な暗号資産ウォレットでは、秘密鍵を失うと資産に恒久的にアクセスできなくなる恐れがある。セキュリティー方式を変更する際にも、新しいウォレットを作成したうえで資産を移さなければならない場合が多い。
この提案が導入されれば、利用者は従来の秘密鍵に加え、スマートフォンやノートパソコンのパスキー、複数人で取引を承認するマルチシグ、将来の量子コンピューター攻撃に対応できる暗号方式などへ認証手段を切り替えられる。この場合でも、ウォレットアドレスや保有資産を移す必要はない。
秘密鍵を失った場合の復旧機能も実装できる。例えば、既存の鍵が失われた際に、あらかじめ指定した2人の信頼できる人物が共同で新たな認証手段を登録するよう設定する方式だ。
モナドは、将来の高性能な量子コンピューターが現在のデジタル署名体系を無力化する可能性にも対応できるとみる。既存ウォレットを作り直さずに、量子コンピューターに強いセキュリティー方式へ移行できるという。
もっとも、今回の提案はまだ初期草案の段階にある。具体的な実装方法は今後詰める必要がある。最終的に採用されても、既存アカウントは現行方式のまま使い続けられる。
Minseung Kang
minriver@bloomingbit.ioBlockchain journalist | Writer of Trade Now & Altcoin Now, must-read content for investors.