米長期国債の買い戻し拡大でドル信認に懸念、金は3カ月ぶり高値圏
概要
- 米政府の長期国債バイバック拡大を受けてドル安懸念が強まり、金価格が3カ月ぶりの高水準に上昇したと伝えた。
- 政府が長期の借り入れコストを引き下げようとする措置が、ドル信認の低下や通貨価値希薄化取引への懸念を強め、安全資産としての金需要を刺激しているとした。
- レイ・ダリオ氏は米国の債務危機を理由に、債券保有比率の縮小と、資産全体の最大15%を金に配分する必要があると主張した。
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米政府が長期国債の買い戻しを拡大したことでドル安懸念が強まり、金価格が3カ月ぶりの高水準に上昇した。
ブルームバーグによると、8月23日の金現物価格はシンガポール時間午前7時53分時点で1オンス=4619.17ドル(約73万4000円)と前日比0.4%上昇した。取引時間中には上げ幅が0.5%を超え、4620ドル(約73万4000円)台に乗せる場面もあった。金価格は前週も5%超上昇し、週間では3週連続の上昇となった。
背景にあるのは、米財務省による長期国債のバイバック(早期償還)の拡大だ。財務省は前週、長期国債のバイバック規模を大幅に増やすと発表した。その後は米国債利回りとドル相場がそろって下落した。政府が長期の調達コストを直接引き下げようとしていることが、ドルへの信認低下懸念を通じて安全資産である金への資金移動を促した。
とりわけ、いわゆる「通貨価値希薄化(debasement)取引」が改めて注目されている。財政赤字や政府債務の拡大で法定通貨の価値が下がるとの懸念が強まるほど、金のような希少資産への需要が増える流れだ。ドル安も、ドル建てで価格が付く金の投資妙味を高める要因となっている。
スコット・ベッセント米財務長官は、長期国債バイバック拡大の発表後も、高利回りの国債の買い戻しをさらに増やす用意があると明らかにした。あわせて、数年ぶりの高水準に達した政府の借り入れコストを引き下げるための財政措置も近く公表すると予告した。
世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエーツ(Bridgewater Associates)創業者のレイ・ダリオ氏も、金投資の拡大を促した。米国の債務危機に備えるには、債券の保有比率を引き下げ、資産全体の最大15%を金に配分する必要があると主張した。同時点で銀価格も0.4%上昇し、1オンス=69.29ドル(約1万1000円)を付けた。
Suehyeon Lee
shlee@bloomingbit.ioI'm reporter Suehyeon Lee, your Web3 Moderator.