米国家債務が初の40兆ドル突破 法定上限に接近、財政悪化に警鐘
概要
- 米国の 国家債務 が史上初めて 40兆ドル を超え、法定の 債務上限 に接近したと伝えた。
- 国債の 利払い費 が急増するなか、国債利回りの上昇 と追加借り入れが債務の悪循環を強めかねないと懸念が広がっている。
- 財政監視団体は、債務抑制 に失敗すれば 日常生活の費用負担 が増すと警告し、増税 と 歳出削減 を訴えた。
期間別予測トレンドレポート


財政危機に警告音
「日常生活の負担が重くなる」

米国の国家債務が初めて40兆ドルを超えた。急増する国債利払い費が財政支出を圧迫するなか、追加借り入れと金利上昇が債務をさらに膨らませる悪循環への懸念も強まっている。
米財務省が8月19日に公表したデータによると、連邦政府の総債務は前日時点で40兆470億ドル(約6389兆円)だった。法定債務上限の41兆1000億ドルに1兆ドル差まで迫った。内訳は、一般投資家が保有する国債が32兆2660億ドル、政府保有分が7兆7820億ドルだった。
国家債務は、米連邦政府の未償還の国債元本総額を指す。民間や金融機関、海外投資家などが保有する「公的保有債務(Debt Held by the Public)」と、社会保障信託基金など連邦政府内の勘定が保有する「政府内保有分(Intragovernmental Holdings)」を合算した数値だ。
米国家債務が30兆ドルを超えたのは2022年1月だった。そこから4年7カ月で10兆ドル増えた。2017年のドナルド・トランプ大統領就任時の19兆9500億ドルと比べると、9年で2倍に膨らんだ。トランプ大統領の第1次政権では11兆6000億ドル増え、ジョー・バイデン前大統領の4年間でも8兆4000億ドル増加した。
新型コロナウイルス対応に向けた大規模な財政支出に加え、減税や社会保障費、医療費の増加が、両政権下で債務が急増した主因とされる。
利払い負担への警戒も強まっている。ブルームバーグ通信によると、2026会計年度の終了まで約2カ月を残した時点で、連邦政府の累計利払い費は1兆1700億ドル(約187兆円)と、前年同期比で15%増えた。利払い費は連邦政府予算で3番目に大きい歳出項目になっている。
国債利回りの上昇で利払い費が膨らめば、政府は追加の借り入れを迫られ、債務は一段と増える。投資家が不安からより高い金利を求めれば、悪循環が続くおそれがある。
財政監視団体は数週間前から、国家債務の40兆ドル突破を見込み、警鐘を鳴らしていた。ピーターソン財団のマイケル・ピーターソン理事長は「40兆ドルという大きな節目を超えたことが、ワシントンへの警鐘になることを望む」と語った。さらに「債務を制御できなければ、全米で日常生活のコスト負担が重くなる」と強調した。
超党派政策研究所のマーガレット・スペリングス代表は「今回の暗い節目は、歳入と歳出の根本的な不均衡をこれ以上見過ごせないことを示している」と指摘した。増税や歳出削減などの抜本策を講じるよう求めた。
カン・ギョンジュ記者 qurasoha@hankyung.com
Korea Economic Daily
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