アイレン、MS向け97億ドルAI契約の初弾稼働 ビットコイン採掘から転換加速
概要
- アイレンは、MSと結んだ97億ドル規模のAIクラウドサービス契約に基づく初回供給を完了したと明らかにした。
- アイレンは、エヌビディア GB300 GPUを導入する200MW規模のAIクラウドインフラを段階的に整備し、2026年内に順次供給する予定だと説明した。
- アイレンは、過去のビットコイン採掘からAIおよび高性能コンピューティング(HPC)インフラへ事業の中心を移し、AIクラウド容量を2027年までに1.2ギガワット(GW)へ拡大する計画だと明らかにした。
期間別予測トレンドレポート



ビットコイン採掘会社から人工知能(AI)インフラ企業へ事業を広げるアイレン(IREN)が、マイクロソフト(MS)と結んだ97億ドル(約1兆5400億円)規模の契約に基づく最初のAIクラウド基盤の構築を終えた。
ザ・ブロックが8月17日に報じたところによると、アイレンは米テキサス州チルドレスのデータセンターで、50メガワット(MW)規模の「ホライゾン1(Horizon 1)」の構築を完了し、MSに引き渡した。2025年11月に両社が締結した5年間で97億ドル(約1兆5400億円)のクラウドサービス契約に基づく初回供給となる。
アイレンはこの契約に基づき、ホライゾン1〜4の4段階でAIクラウドインフラを整備する。全体のIT容量は200MWで、エヌビディア(NVIDIA)のGB300グラフィックス処理装置(GPU)を導入する。残るホライゾン2〜4は2026年内に順次供給する予定だ。
今回稼働したホライゾン1には、GPUの熱を直接冷却する液冷方式を採用した。アイレンによると、ホライゾン1はAIワークロードの運用性能や安定性が評価され、エヌビディアの「エグゼンプラー・クラウド(Exemplar Cloud)」にも指定された。
アイレンはMSとの契約をてこに、AIインフラへの投資も拡大している。2026年6月にはGPU購入などに必要な資金を確保するため、36億5000万ドル(約5810億円)の負債性資金を調達した。同社は当時、この資金によってMS契約に関連する総額58億1000万ドル(約9250億円)のGPU投資額の約96%を賄えると説明していた。
同社は、かつて主力だったビットコイン採掘から、AIと高性能コンピューティング(HPC)インフラへ事業の軸足を急速に移している。AIクラウド容量は2026年に480MWまで拡大し、2027年には1.2ギガワット(GW)に引き上げる計画だ。
共同創業者で共同最高経営責任者(CEO)のダニエル・ロバーツ氏は「ホライゾン1の供給は、垂直統合した事業モデルの競争力と、複雑なAIインフラ案件を短期間に大規模で構築できる能力を示すものだ」と語った。
Suehyeon Lee
shlee@bloomingbit.ioI'm reporter Suehyeon Lee, your Web3 Moderator.