原油高で米株軟調、AI楽観で半導体株高 10年債利回り4.7%台
期間別予測トレンドレポート


8月17日の米株式相場は、原油高と長期国債利回りの上昇が重荷となって軟調に推移した。一方、米AI新興アンソロピックの売上高急増が伝わり、人工知能(AI)関連への楽観が広がったことで、半導体株などハイテク株は上昇した。

ニューヨーク時間午前10時15分時点で、S&P500種株価指数は0.1%安、ダウ工業株30種平均は0.2%安だった。ハイテク株中心のナスダック100指数は、半導体株が持ち直すなかで0.2%高となった。
マイクロンは4%超上昇し、1017ドル(約16万2000円)で取引された。SKハイニックスの米預託証券(ADR)も4%近く上げ、173ドル(約2万7500円)を付けた。サンディスクは6%超上昇し、ブロードコムとエヌビディアも上げた。
ブルームバーグは、アンソロピックの4〜6月期売上高が115億ドル(約1兆8300億円)となり、前年同期の14倍に増えたと報じた。四半期の営業損益も初めて黒字になったという。これを受け、AI関連ハードウエア株への楽観が広がった。
一方、中東情勢への警戒は強まった。トランプ米大統領は、オマーンが参戦すれば爆撃すると威嚇した。イラン高官も、外交的解決が失敗すればホルムズ海峡や周辺地域で緊張が高まると明らかにした。これを受け、原油相場は小幅に上昇した。
米国産標準油種WTI先物は0.5%高の1バレル83ドル(約1万3200円)となった。国際指標の北海ブレント先物も1バレル89ドル(約1万4200円)前後で推移した。
前週は比較的落ち着いた物価指標を受け、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測が後退していた。それでも8月17日は、指標となる米10年物国債利回りが1bp(1ベーシスポイント=0.01%)上昇し、4.70%と再び4.7%台に乗せた。
S&P500種は企業業績の改善を支えに、前週に過去最高値を更新した。中東の地政学リスクがくすぶるなかでも、好決算が投資家心理を支え、米株高は続いていた。CNBCは、弱い小売売上高と比較的穏やかなインフレ指標を背景に、翌月のFRB利上げ観測が後退したことが最高値更新につながったと伝えた。
資産運用会社レン・スターリングのローリー・マクファーソン首席市場ストラテジストは8月17日、CNBCのインタビューで「利上げ期待の変化が一部のハイテク株に影響した」と指摘した。7月は企業の好決算にもかかわらずハイテク株が相対的に振るわなかったが、足元で大きく上昇した背景を説明する発言といえる。
もっとも、8月17日は中東情勢が再び不安定化し、原油高に加えて指標となる10年物国債利回りが4.7%を上回ったことも投資家心理の重荷となった。
今週は主要な経済指標の発表は予定されていない。FRBは8月19日に最新の議事要旨を公表する。米小売り大手ではホーム・デポが8月18日、ロウズが8月19日、ウォルマートが8月20日に決算を発表する予定だ。
キム・ジョンア客員記者 kja@hankyung.com
Korea Economic Daily
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