ビットコインの売り圧力和らぐ、強気転換の確認はなお早計
概要
- クリプトクアントのコインニエルは、ビットコインの取引所 純流入量 の急減を受け、即時の 売り圧力 が大きく低下していると分析した。
- ビットコインの ファンディングレート と 建玉(OI) は低下し、ロングポジションの過熱は和らいでいる。ただ、依然として高い レバレッジ 水準にあり、完全な解消とみるのは難しいと説明した。
- 今後のビットコインの 強気転換 を見極める重要シグナルとして、取引所 純流入量のマイナス転換 と安定した ファンディングレート を挙げ、流動性指標をあわせて点検する必要があると診断した。
期間別予測トレンドレポート



ビットコイン(BTC)は、オンチェーン上の売り圧力とレバレッジの過熱が和らいでいる。ただ、本格的な強気転換を確認するにはなお早いとの分析が出た。
暗号資産分析会社クリプトクアント(CryptoQuant)の寄稿者コインニエル(CoinNiel)は8月16日、ビットコインの取引所純流入量(Exchange Netflow)が8月14日の3507BTCから直近では29BTCまで急減したと指摘した。そのうえで「即時の売り圧力が大きく低下している」と分析した。
一般に、取引所に流入するビットコインが増えると、売却可能な数量が増えたと解釈される。逆に純流入量の縮小は、潜在的な売り圧力の弱まりを示すシグナルとみることができる。
デリバティブ市場の過熱も落ち着いている。ビットコインのファンディングレートは0.0228から0.00465に大きく低下し、建玉(OI)も約231億1000万ドル(約3兆6800億円)から229億4000万ドルへ小幅に減少した。
コインニエルは、ロングポジションの過熱が明確に冷え込んでいると評価した。ただ、建玉はなお相対的に高い水準にあり、市場のレバレッジが完全に解消されたとみるのは難しいと説明した。
取引所のステーブルコイン比率も30日平均をやや上回る水準を維持している。このため流動性環境を見極めるには、取引所純流入量とデリバティブのポジション変化をあわせてみる必要がある。
コインニエルは足元の相場について「強い買い優勢に転じたというより、中立方向に移っている」と診断した。取引所流入の減少とファンディングレートの正常化は前向きな材料だが、純流入量とファンディングレート、建玉が再びそろって上昇すれば、直近のリスク緩和の流れが弱まる可能性があると付け加えた。
今後のビットコイン相場で強気転換を見極めるうえで、コインニエルは取引所純流入量のマイナス転換を重要なシグナルに挙げた。取引所からビットコインが純流出し、ファンディングレートも安定した水準を保てば、売り圧力の緩和後に追加の強気シグナルを確認できるとみている。
Suehyeon Lee
shlee@bloomingbit.ioI'm reporter Suehyeon Lee, your Web3 Moderator.