金は1オンス4376ドルで横ばい 米景気減速と中東発インフレ懸念が綱引き
概要
- 金の現物価格は1オンス4376ドルで横ばい圏にとどまり、前週は約1%上昇した。
- 米国の景気減速で早期利上げへの警戒が和らぐ一方、中東発のエネルギーインフレ懸念が利上げの可能性を残した。
- 足元の金相場は投資需要の回復と中央銀行の買い増しを追い風に、1オンス4000ドル台を回復し、100日移動平均線を上抜けた。
期間別予測トレンドレポート



金相場は横ばい圏にとどまった。米景気の減速を示す経済指標を受けて利上げ懸念がやや後退する一方、中東情勢の不安定化に伴うエネルギー起点のインフレ圧力が意識された。
ブルームバーグによると、金の現物価格は8月16日のシンガポール時間午前7時24分時点で1オンス4376ドル(約69万7000円)と、前営業日とほぼ同水準で推移した。前週は約1%上昇した。
このところ発表された米経済指標は弱めだった。消費者心理の悪化に続いて小売売上高も減少し、米連邦準備理事会(FRB)の早期利上げを警戒する向きはやや後退した。一般に金利が上昇すると、利息を生まない金の投資妙味は薄れる。
一方で、中東発のエネルギー価格を巡る不確実性は、利上げの可能性を完全には打ち消していない。先週末にはホルムズ海峡で船舶を標的にした攻撃が新たに発生し、米国もイラン経済への圧力を強める新たな制裁を準備している。
ホルムズ海峡を巡る不透明感も続いている。一部の船舶は探知を避けるため、自動船舶識別装置(AIS)を切ったまま海峡を離れているとされる。イランとオマーンは海峡の航行管理を巡る合意に近づいているが、米国はこの協議に加わっていない。
市場では8月19日に公表されるFRBの7月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨に注目が集まっている。今後の金利経路を巡るFRB内部の判断を見極める材料になりそうだ。
足元の金相場は、投資需要の回復と中国などの中央銀行による買い増しを背景に、1オンス4000ドル(約63万7000円)台を回復した。先週には4月以降で初めて100日移動平均線を上回り、足元でもその水準近辺で推移している。
同じ時間帯の銀は1オンス65.08ドル(約1万360円)と0.6%上昇した。プラチナとパラジウムも上昇し、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%下落した。
Suehyeon Lee
shlee@bloomingbit.ioI'm reporter Suehyeon Lee, your Web3 Moderator.