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余剰電力抱える南ア、米AIデータセンターに販売協議

出典
Korea Economic Daily

概要

  • 南アフリカ共和国の国営電力会社エスコムは、余剰電力をアマゾン、マイクロソフト、グーグルなど米国のハイパースケーラーに販売する案を協議していると明らかにした。
  • 南アフリカ共和国は、AIデータセンターの拡大に伴う電力需要を新たな成長エンジンと位置づけ、売上高の低迷を打開する構想だ。
  • アリズトン・アドバイザリー・アンド・インテリジェンスは、南アフリカ共和国のデータセンター市場が2031年までに少なくとも2倍に拡大し、50億ドルを超えると予測した。

期間別予測トレンドレポート

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写真:Shutterstock
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南アフリカ共和国が、データセンターを巡る「ゴールドラッシュ」を新たな成長機会にしようとしている。

英フィナンシャル・タイムズ(FT)が8月12日に報じた。南アフリカの国営電力会社エスコムは、余剰電力を米ハイパースケーラー(大手クラウド企業)に販売する案を協議している。ムテト・ニャティ取締役会議長は、アマゾン、マイクロソフト、グーグルと交渉中だと明らかにした。

エスコムでは電力が余っている。長年、発電所の故障などで電力不足に悩まされてきたが、足元では発電正常化計画によって供給能力を回復したためだ。今冬の需要ピーク時の予備電力は約6ギガワット(GW)と、過去10年で最も余裕のある水準になった。

一方で電力需要は減っている。南アフリカで太陽光など代替エネルギーの導入が広がった。低調な経済成長を背景に、産業用電力需要も落ち込んだ。供給が需要を上回り、エスコムの収益基盤は弱まっている。

こうしたなか、データセンターが新たな突破口として浮上した。AIデータセンターの拡大で大量の電力確保を急ぐハイパースケーラーが、投資先をアフリカ大陸にまで広げているためだ。エスコムは、低迷する収益を補うため、データセンター向け電力需要を新たな成長エンジンに育てる構想を描く。

南アフリカ・リスク分析センターのクリス・ハッティング専務理事は、データセンター事業者が自家発電を増やしていると指摘したうえで、エスコムが非常時の電力供給先ではなく、長期の中核顧客として取り込めるかが焦点になると分析した。その一方で、南アフリカのデータセンターを巡るゴールドラッシュ自体は、実質的な成長機会だと評価した。

南アフリカのデータセンター市場は急速に拡大している。同国にはアフリカ大陸全体のデータセンターの約70%が集まる。光ファイバー通信インフラが発達し、金融産業も成熟しているためだ。南アフリカ当局は7月、米データセンター企業エクイニクス(Equinix)がケープタウンに計170メガワット(MW)規模のデータセンター2カ所を建設する計画を承認した。

米調査会社アリズトン・アドバイザリー・アンド・インテリジェンスは、AI投資の拡大を追い風に、南アフリカのデータセンター市場が2031年までに少なくとも2倍に成長し、50億ドル(約7970億円)を超えると予測した。

キム・ミリ記者 mirimiri@hankyung.com

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