イーサリアム財団、耐量子計画からポセイドン除外 既存ハッシュ関数に転換
期間別予測トレンドレポート



イーサリアム財団は、量子コンピューターに対応するアーキテクチャー設計からハッシュ関数「ポセイドン(Poseidon)」を外し、実績のある既存の代替手段へとかじを切った。
コインテレグラフが8月13日に報じた。イーサリアム財団の研究者ジャスティン・ドレイク氏は、ポセイドンの代わりにSHAやBLAKEといった既存のハッシュ関数を採用する方針を明らかにした。ハッシュ関数は、データを固定長のデジタル指紋に変換し、情報が改ざんされていないかを検証する暗号技術を指す。
ポセイドンは、イーサリアムが大規模なブロックチェーン上の活動を効率的に検証するため開発を進めるリーンVM(leanVM)など、耐量子システムへの導入が検討されていた。ドレイク氏は、ゼロ知識証明技術SNARKの分野で技術進歩が進み、既存のハッシュ関数でも十分な処理効率を確保できるようになったと説明した。SNARKは、演算過程を繰り返さずに計算結果の正しさを簡潔に証明する技術だ。
ドレイク氏は耐量子化への移行日程も示した。実運用可能なリーンVMを2027年までに完成させ、2028年にはイーサリアムのコンセンサス層、データ層、実行層全体に順次展開する計画という。ただ、この日程はまだ確定しておらず、暫定的な目標だとした。
アイゲンレイヤー(EigenLayer)の創業者兼最高経営責任者(CEO)であるスリラム・カナン氏は「ハッシュベースのシステムは、ほかの耐量子方式に比べて知られている攻撃経路が少なく、すでに数年にわたる検証を経ているため迅速に展開できる」と評価した。さらに、イーサリアム財団とゼロ知識証明企業サキンクト(Succinct)との共同研究を通じ、証明速度を2.5倍に高めることに成功したと語った。
YM Lee
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