サムスン電子とSKハイニックスが3日続伸 外国人は買い越し、急落後に反発
期間別予測トレンドレポート


「過度な下落」だったのか。急落していたサムスン電子とSKハイニックスが3営業日続けて上昇し、株価の底入れ期待が広がっている。証券業界でも、長期供給契約や高帯域幅メモリー(HBM)需要、大規模な株主還元を材料に、半導体市況を前向きにみる声が相次いだ。

8月13日の韓国取引所によると、サムスン電子は前営業日比4.89%高の26万8000ウォン(約3万円)で取引を終えた。SKハイニックスは5.92%高の159万3000ウォン(約17万8000円)で引けた。両銘柄とも8月11日から3営業日連続で上昇した。
8月10日の終値と比べると、サムスン電子は16.52%、SKハイニックスは12.18%反発した。韓国総合株価指数(KOSPI)も今週に入り4営業日続伸しており、急落後に冷え込んでいた投資家心理は徐々に持ち直している。
外国人投資家の売買も買い越しに転じた。韓国取引所によると、外国人は前週にサムスン電子を1兆2985億ウォン(約1450億円)、SKハイニックスを3兆5078億ウォン(約3930億円)それぞれ売り越した。これに対し、今週は8月13日までにサムスン電子を2兆5982億ウォン(約2910億円)、SKハイニックスを1兆1984億ウォン(約1340億円)買い越した。
米モルガン・スタンレーは8月6日に公表したアジア技術株リポート「メモリー―小さな屈曲」で、メモリー半導体株の急調整は一巡したと分析し、足元の株価を戦術的な再参入の好機と位置づけた。7月にはDラム価格の上昇鈍化と投資家の偏りを理由に短期調整を警戒していたが、実際に株価が大きく下げたことで、価格面の魅力が増したと判断を改めた。
もっとも、市況への警戒を完全に解いたわけではない。モルガン・スタンレーは、2026年10〜12月期からメモリー価格の上昇幅が縮小し、在庫と供給が増えれば、業績見通しの追加上方修正余地が小さくなる可能性があると指摘した。同日、アジア技術株の最有力銘柄もサムスン電子からサムスン電機に変更した。人工知能(AI)投資の恩恵が積層セラミックコンデンサー(MLCC)や半導体基板などの部品株に広がる可能性を、より高く評価したためだ。
韓国の証券各社は、メモリー価格の上昇ペース鈍化が直ちに市況のピークを意味するわけではないとみている。急落を受けて株価水準が来年業績との比較で割安になったうえ、長期供給契約の拡大で利益の持続性も高まったと判断しているためだ。
KB証券は、サムスン電子とSKハイニックスの来年の合算営業利益を964兆ウォン(約108兆円)と推計した。内訳はサムスン電子が575兆ウォン(約64兆4000億円)、SKハイニックスが389兆ウォン(約43兆6000億円)だった。8月12日終値ベースの来年予想株価収益率(PER)はそれぞれ3.7倍、3.2倍にとどまった。
KB証券のキム・ドンウォン氏は「来年の業績改善見通しが株価に全く織り込まれていない」と述べた。今後の企業価値の再評価余地は非常に大きいとの見方を示した。
SK証券は、5年単位の長期供給契約が増えたことで、メモリー企業の需要と利益を予測しやすくなった点に注目した。利益の持続性が高まれば、株主還元の強化にもつながるという。サムスン電子とSKハイニックスは早ければ8月にも追加の株主還元策を公表する予定で、業界では両社の年間合算の株主還元規模が最大300兆ウォン(約33兆6000億円)に達するとの観測も出ている。
SK証券のハン・ドンヒ氏は「メモリー価格の上昇率鈍化を理由にピークアウトとみなす論理には注意が必要だ」と指摘した。足元では価格だけでなく、持続性や可視性の面からも市況の強さを織り込む局面に入っていると分析した。
デシン証券は、韓国の半導体株が世界の同業他社より大きく下げた背景として、賞与引当金による収益性の低下、株主還元政策の不透明感、新型画像処理半導体(GPU)のHBM仕様引き下げ懸念を挙げた。ただ、早期の株主還元策と長期供給契約の拡大が、こうした懸念を和らげ、株価回復を後押しするとの見通しを示した。
デシン証券のリュ・ヒョングン氏は「市況サイクルの価値を反映できていない過度な下落だった」と分析した。そのうえで、株価正常化を促す前向きな変化が相次ぐとみて、より前向きに向き合うべき局面だと強調した。
今後の市況を見極めるうえでは、来年の需要が焦点になる。リュ氏は「8月中旬から下旬にかけて、サイクル拡大の証拠を改めて確認できるだろう」と語った。特にサーバー向けDラムは来年に前年比50%以上増える見通しで、供給不足の強さも今年を上回るとした。
キム・ヨンジ 韓経ドットコム記者 kongzi@hankyung.com
Korea Economic Daily
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